アンサンブル発表会を聞く

一昨日は地元アマオケのアンサンブル発表会を聞きに行った。会場は駅前にある貸しスタジオ。50人ぐらいは楽に入れるスペースだったが、午後2時からの開演時には満員となった。お客さんはオケ団員とチェロ教室の生徒たちという内輪の発表会で和気あいあい。

曲目や編成はいろいろ。

フルート・ピアノ・バイオリンの三重奏
ホルンとピアノの曲
ブラームスクラリネット三重奏
フルート二重奏
モーツアルトピアノ五重奏曲

ファゴット三重奏
モーツアルト弦楽四重奏曲ニ短調
モーツアルトクラリネット五重奏曲
チェロアンサンブルでビートルズのイエスタデイ
木管五重奏
ベートーヴェン:ホルン、ヴァイオリン、 ヴィオラクラリネット、チェロ、ファゴットコントラバスのための七重奏曲 Op.20

長い曲は、ひとつの楽章だけをピックアップしての演奏。大きな事故もなく、アマチュアとしては上手なものだった。

最後のベートーヴェンは、弦楽器がプロの先生方で、残りのパートは団の腕利き奏者がやった。さすがに完成度の高さはこれが一番。ドイツの交響楽団のバイオリン奏者だったO先生(コンマスをやっている)が弾いた終楽章のカデンツァは会場を大いに沸かせた。

あとで出演者に聞いたら、最前列のかぶりつきに「怪しい中年男4人組」が並んでいて、じろじろと演奏者を見ているので緊張したとか・・・・この4人組はチェロ教室の生徒たち。

会場がそれほど広くないので、客席と奏者の距離は2mも離れていなかった。そんな至近距離から演奏ぶりを細かくチェックしている4人組は、たいそうご迷惑な存在だったようだ。

2時間の発表会を終えた後、同じ会場で懇親会となり、普段お目にかかる機会がなかった団員とチェロ教室の生徒たちの交流の場となった。チェロ教室の生徒同士でも、練習日には話をする時間がないので、いろいろ情報交換をした。お道具道楽にハマった人、これからハマりそうな人が、何やかやと・・。午後6時にお開きになった後、チェロ弾きたちは集団で近所の居酒屋に移動。ますますチェロ談義で盛り上がったのだった。

チェロの団員は10数年前に開講されたチェロ教室の一期生で、ほとんど女性ばかり。みなさん、たいそうお元気だった。遠方に引っ越した後もオケに参加するため、重たいチェロケースをかついで、はるばる来られる白髪女性もいらした。

どこのオケでもそういう光景を見ているが、チェロの人たちは仲間意識が強い傾向がある。ためらわずにバイオリンや管楽器の人たちとは別行動をとり、さーっと居酒屋に入ったところが面白かった。私はずっとバイオリン弾きでオケに参加してきたので、こういうのは初めて。新鮮な体験だった。



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