チェロアンサンブルのクリスマスコンサート

グループレッスンの母体である地元アマオケのチェロ奏者達がクリスマスコンサートを開催したので聞いてきた。演奏した方々14名はみなさん仲が良く、1年に2回程度、内輪の発表会をやって親睦を深めている由。 オーケストラでは合奏オンリーになるが、こちらは室内楽やら独奏曲やら、個人技が目立つ演目を中心にやっているそうだ。演奏会場は駅前のビルにあるサロン。午後3時に演奏が始まり、途中で全く休まず6時まで演奏が続いた。

最初は全員参加のチェロアンサンブルでクリスマスソングなどを4曲。ついで「平日倶楽部」「アンサンブル・ドニーチョ」の2班に分かれて合奏を披露した。前者は平日に練習可能な人たちのグループ。後者は土日のみ参加の人たち。

ヘンデルの水上の音楽やら、シューベルト「アベマリア」など数曲を演奏していた。さらにドッツアー作曲の「モーツアルトの主題による変奏曲(主題と6つの変奏、つまり合計7曲)」を2名一組になって順番に演奏した。 ここまでで、すでに結構なヴォリュームだったが、この後に一人ずつのソロ曲の発表が続く。

しかも、オケ団員のヴァイオリン弾きも参加して、チェロのソロの合間にヴァイオリン演奏もやったから、合計すると17演目。全部が終了するまでに3時間もかかった。バッハのビオラダガンバソナタ1番やブレヴァールのソナタハ長調の第一楽章(Schott版)など、私も習った曲が披露されたので興味津々。

演奏を聞いて、スズキメソードのテキストに掲載されたブレヴァールは短縮版で、ショット版をはしょっていることが分かった。スズキ版は短縮したためか、全般に平板な感じになっていて面白味が弱い音楽になっている。スズキの3巻に出ていたバッハのガンバ・ソナタも、短縮版にした結果、原曲の魅力が薄らいでいたのと同じパターンである。ショット版ブレヴァールは、もう少しメリハリがあり聞きごたえする音楽になっていた。 個人レッスンでやっているブレヴァールには飽きているので、ショットの楽譜を入手して弾いてみようと思った。

6時過ぎにようやく休憩となり、その後はチェロとヴァイオリンの先生方とピアノの先生のトリオが披露された。曲目はベートーヴェンピアノ三重奏曲「大公」の2楽章。ついでクリスマス関連の曲目が数曲続いた。いずれも最前列のかぶりつきで聞かせてもらった♪

演奏が終わったあとは、同じ会場で懇親会となり、9時過ぎまで話が盛り上がった。私が参加しているグループレッスンの同期生(私たちは2期生。コンサートで弾いたのは1期生)は5人来ていたが、最後まで残ったのは2名だけ。両人ともオーケストラ経験者なので、打ち上げの雰囲気を知っているから帰らなかったわけだが、こういう機会に参加しないのは、いろいろな意味でもったいないと思った。

デザートのクリスマスケーキを切り分けた時には、再び先生方がクリスマスソングメドレーを弾いて、座を盛り上げて下さった。チェロの先生の楽器はイタリアモダンの巨匠スカランペラだと1期生の方から耳打ちされた。温かみのある柔和な音色を間近で楽しませてもらった。


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