演奏会終わる

地元文化会館の大ホールは、ほぼ満席の盛況だった。チケットをお配りした親戚・知人らも聞きに来てくれて、終了後に大満足の好評をいただいた。演奏の出来は、アマオケとしてはまずまず。本番に強い団体と聞いていたが、まさにそんな感じだった。練習時にはハラハラさせられた金管楽器もべートーヴェン第7番の終楽章では思う存分吹きまくり、大いに盛り上げていた(火事場の何とかを連想)。スペイン交響曲のソロをやったバイオリニスト(26歳)も演奏、舞台姿の両方が綺麗でいい感じだった。4月から始まるオケ主催の「初心者のためのバイオリン教室」の募集情報がパンフレットに掲示されていた。あの美人ソリストが教えてくれるとなると、おじさんのエントリーが増えるかもしれない。

コンサートは16時ちょっと前に終了。遠路はるばるお越しいただいたバイオリン友達と会う約束があったため直ぐに会場を出た。着物でご来場との事だったので、どういうコーディネーションで来られるのか興味津々。ロビーで落ち合った彼女は、藍染めの花織りの小紋を着ておられた。花織りは沖縄地方では冠婚葬祭に使われる位フォーマルな柄 という。鮮やかなブルーの色彩が寒梅の凛とした姿を連想させた。帯留めはレトロなアール・デコ調のいいものをつけておられた。しばらくぶりにお目にかかって近況などを伺ったが、帰り際、受付に花を届けておいたと聞いて、あちこちを探索。品物はガラスの小鉢に入った手のひらサイズのミニ胡蝶蘭だった。白い清楚な蘭。

彼女をお見送りした後、こんどは別の女性たちに呼ばれてお茶会に出席した。うちのマンションの住民の奥さんらに招待券を配ったら聞きに来てくれて、みなさん大喜び。料理上手の14階のおばさまのお宅に数名が集った。お茶と聞いていたが、夕刻だったのでワインが出てきて、おつまみ、ミネストローネ、鯛茶漬けなどなど、いろいろご馳走してもらった。22時過ぎまでおしゃべりで盛り上がり賑やかな時間を過ごした。

元はといえば、一昨年の秋、マンション集会場で、私がチェロを弾いて数名の住民の方々に聞いてもらったのが始まり。グループレッスンのメンバーに声をかけて2〜3名で毎月チェロを披露するようになり、知り合った人たちとも交流出来ることになった。去年の12月には、チェロ教室のメンバーのみなさんに出演していただき、住民50名が聞きに来るクリスマス・コンサートが開催された。弾き手も聞き手も喜んでくれたイベントだった。チェロを始めたことで、いろんな人の輪がひろがった。言葉でゴチャゴチャ説明しなくても、以心伝心で伝わる音楽の力に感謝。




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