グループレッスン 103

グループレッスンもいよいよ残り2回。今回は合奏曲を重点的に見ていただいた。「アヴェ・ヴェルム・コルプス」とゴルターマン「アンダンテ・レリジオーソ」の2曲。モーツアルトは最晩年の音楽だから、半音階が多く出てきて音程を取るのが難しい。とはいえ、今日の「アヴェ・ヴェルム・コルプス」は無調音楽っぽいシュールな響きになっていた。

ゴルターマン「アンダンテ・レリジオーソ」では、1拍目でファーストが8分音符2個を、同時にセカンドは3連符を弾いて、2拍目の4分音符で両方のパートが合流する箇所とかが、なかなかタイミングが合わなかった。3連符が出てくるとあわてて走り出す人、それにブレーキをかけようとする人がいて不揃いになる。ということでゴルターマンは次回に持ち越し。というか次が最後のグループレッスンだから、たぶん仕上がらないだろう。

地元オケが3年前に収益事業として始めたグループレッスンは4月末で解散する。5月からは希望者だけで新たなグループを立ち上げてアンサンブルの練習をしてゆく話が進んでいる。そちらは個人レッスンの受講が入会の前提条件になっている。個人レッスンでは先生と一対一で向き合うから学習効率は高まる。一方、グループの人数が10名以上と多い場合、細かい指導は限界があるわけで、レッスン料金の割安感はコストパフォーマンスの悪さと表裏一体の関係になる(収益事業だから、事業主は生徒の増加を歓迎する)。そこで、新グループでは音階などの基礎練習は各自の責任で個人レッスンを受講して修練することにし、個人レッスンでは出来ない合奏を勉強して楽しむことになった。これまでのグループレッスンのメニューから、集団でやるメリットがない要素を分離したのである。

13名でスタートしたチェロ教室だが、新グループでは半減し、各パートは1〜2名となる見込み。先生のご指導を受けながら合奏精度を上げるには好都合な人数である。担当パートをソロで弾く場合も多くなる。他の人の音に紛れてやり過ごすのは難しく、従来よりもシビアな練習になる。それをどう感じるかは、人それぞれである。




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