ヴァイオリン教室#9

今回のグループレッスンはI先生単独の指導だった。「新しいヴァイオリン教本」第1巻の練習曲29番「ニ長調の音階」まで進んだ。前回は28番まで行ったので1曲前進。非常に遅いスピードで進んでいる。

毎回、最初に開放弦で全弓、半弓のボーイングの練習をする。参加者14名の様子を観察していると、リズムをちゃんと数えない人が5名ほど。先生は手拍子を打ちながら [1,2,3,4] [1,2,3,4]と大きな声で言ってくださっているものの効果なし。5人衆の運弓はどんどん遅れて、支離滅裂に。

弓を返す時に毎回一休みするので、テンポに乗り遅れ、どんどん遅れても平然としている人、全弓、半弓の区別が曖昧で、適当に弓を動かしている人、4拍子が5拍子になっても気にしない人など、そんな感じ。いずれも弓を動かす動作が、何を成すための行為か理解しないままやっているので、腕の動きを正確にコントロールしてないのだろう。開放弦を[1,2,3,4]と数えながら全弓で弾いて、戻ってくるだけのこと。出来ないのではなく、してないのだ。

ある範囲の時間の流れをリズムの刻みで制御してゆくことで音楽が成立するなら、運弓のスピードや弓を返すタイミングは、4拍子や3拍子のリズムと密接に連動してくる。手段と目的の区別をしない人は、そこが分かってない。ただ単にヴァイオリンを鳴らせばいいという程度の意識で弾くから、リズムを数えない(最初からリズム感が無い)運弓をやる。

教室内では中央の先生を囲んで半円形に生徒が並んでいる。下手側の7名は正確に数えて弾いているため、アップ、ダウンが綺麗に揃っている。一方、中央付近から上手側に並んだ人たちは各自バラバラ。眉間に縦皺を入れながら弾いている。早急に適切な指導を受けないと、顔の皺が増えて気の毒なことになりそう。先生方がどう対処なさるか、今後の様子を見守ろうと思う。

今回は24番「アマリリス」と28番「日の丸」で出てくる移弦の練習も丁寧にやっていた。さらに重音も練習したし、テキストにない「きらきら星」の楽譜も配布された。全員でやったら不揃いもいいところ。「星だらけだぁ」と誰かが上手いことを言った。




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