マンション集会場での定例チェロ演奏会

午後1時から自宅マンション敷地内にある別棟の集会場エントランスで、3名によるチェロアンサンブルを披露した。「海」、「フィンランディア」、「ふるさと」、「アンダンテ・レリジオーソ」、「風の名前を教えて」。アンコールに私のソロで「荒城の月」、「バッハ無伴奏組曲第1番のプレリュード」「アルマンド」。もう1人出演予定の人がいて4人で弾くはずだったのが、ドタキャン。4部編成の楽譜を3人で弾いたため、一部歯抜けになった曲もあった。

アンコールのバッハは、調子に乗って速いテンポで始めてしまい「プレリュード」の後半、移弦が多い箇所で、こんがらがった。「アルマンド」は用心して遅めに弾き始めたものの、途中からエンドピンがズルズルと滑り出しチェロの構えが崩れてしまった。弾きながら立ち直らせることは不可能だった。やれやれ。

床面がコンクリートのタイル貼りなので、エンドピンを挿すことが出来ない。先端にゴムキャップを装着した状態で目地の部分の浅い溝にエンドピンを突っ込んで弾いたが、しっかり固定出来なかった。合奏では問題無かったのに、ソロ演奏では構えの姿勢が変わってくるためかダメ。ストッパーがないと安定しないのはわかっているが、床面に凹凸があって平滑になってないので、ストッパー自体が滑る傾向がある。歩行者には滑り止めになる凸凹タイルは、ストッパーが密着しないため厄介なのだ。

演奏会はいつものように30分で終了した。マンションの住民が10名以上集まって聞いてくれた。毎月1回の住民へのサービスであるが、われわれチェロ仲間にとっては、残響豊富な教会堂みたいな空間で演奏出来るメリットの方が大きい。長い残響に助けられて、腕が上達したかのように思える瞬間もあるのだ。その後、いつものように会議室に移動して、みなさんとお茶しながら1時間ほど雑談してお開きとなった。

今回はその後にもオプションがあった。いつも演奏を聞きにきてくださる住民のおばさま(70代)から招かれて、14階にあるお宅に伺い手料理をご馳走になったのだ。このおばさまは旦那に先立たれてからヒマになったため、室内を改装し、住民相手のサロンを時折開催しておられる。予約制で申し込むといろいろなご馳走を作って出してくれるのである。料理好き、話好きの方なのだ。今日はねまがりたけ(細長い筍)と湯葉の炊合せ、にんにく、生姜、鷹の爪を入れて、しょっつるで味付けをした小松菜の炒めもの、ビーフシチュウ(小玉ねぎを丸ごと煮こんであった)、サラダ(大粒のゴールデン何とかという干しぶどうを烏龍茶で戻したものが入っていた)、デザート、チーズとワインなどが並んでいた。アフターヌーンティーだと聞いていたが、結構なお料理が供されたので、しっかり食べてしまった。

サロンに集ったのは、われわれチェロ組3名に、聴衆としていつも来てくれる住民のおばさまたち3名。合計7名でおしゃべりに花が咲いていた。実質、女子会だから私は黙って聞くだけ。先週の鎌倉婦人会と同じパターン。私は何度かおじゃましているが、初めてのチェロ友2人(女性)はビックリしていた。海を一望する窓の外の景色も料理も大満足だったようだ。チェロを弾いていると、たまにはこういう役得もある♪




 

チェロ友が撮影した写真をお借りしました。



にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村
にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村