グループレッスン 20

参加者は11名。ハ長調の音階練習の後、ウェルナーの教則本の2声の練習曲を2曲さらった。伴奏パートを弾ける生徒が徐々に増えているので、先生も含めて12名を2名一組に分け、それぞれ一対一でウェルナーのテキストを順番に弾いていった。今回、先生はちょっとしたミニ発表会のような形式を選ばれた。練習室の中央にステージもどきの場所を設定し、順番に各チームが登壇し、他のメンバーが注視する中で2声の練習曲2曲を演奏する趣向。

最初の試みだったので、音符が混み入ってくるとトッチラカルとか、だんだん二人のテンポが合わなくなるとか、途中で止まっちゃうとか・・・いろいろなバリエーションがあって、みなさん楽しく弾いておられた。

私のお相手は4拍子の曲はまあまあだったが、3拍子になるとリズムが転び気味で慌てておられる。フリーの練習時間の時に、手拍子をつけて3拍子の感覚を覚えてもらったら、スムーズに弾けるようになられた。ちょっとしたアドヴァイスがあれば大人なのでコツを飲み込むのは早い。

私のチェロがいい音だというので、練習の時に互いの楽器と弓を交換して弾いてみた。彼のチェロはまろやかで温かみのある音色が出る楽器だった。とろみのある音質なので、なかなか魅力的なチェロだと思った。しかし問題は弓。腰が弱くてフラフラなのだ。材料が悪いのでスプリングが弱い。彼は竿と毛の間を3cm近くも離して、毛を限界まで強く張って弾いていた。それでもまだ弱い弓なので弾きにくい。弓選びは初心者にとって鬼門なのかもしれない。

先生は次回以降もミニ発表会形式で弾かせる方針らしい。そうなると練習に精が出るので、いいきっかけを与えて下さったと思う。




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