グループレッスン 52

最初にウエルナーの4ポジションの練習曲をさらってから、オッフェンバックの二重奏曲をやった。今日は珍しいことに、10月13日の発表会に出るメンバー全員12名がそろった。

本番当日は会場が狭い。1台の譜面台を2名で見ることになる。今日はその予行練習も兼ねて、プルトを組んで弾いてみた。上下2部のパートは、それぞれ6名ずつ。3プルトずつの配分になる。

どの楽譜でもOKなメンバーと、自分の書き込み(おもに指番号)がないと弾けないメンバーを調整しながら、プルトの組み合わせを考えた。私は他の人の譜面でもOKだったが、一緒に弾いた女性は楽譜を製本してなかったので、バラバラ。それではめくりにくいということで、綴じてあった私の楽譜を使うことにした。彼女の譜面には弓の上げ下げが細かく記入してあったが、私のは書き込みが少ない。大丈夫だったのかな?

後で他のメンバーから聞いた話では、書き込みだらけで譜面が真っ黒状態の人もいたらしい。記入が多すぎて、肝心の音符が読めなくて焦ったということだった。

S先生からは、交互にメロディを弾く場面での、主役とわき役の入れ替わり方(伴奏する側は音量を下げる)とか、フレーズの滑らかな弾き方とか、ミスプリが多い楽譜の点検とか、細部の見直しチェックが入った。全体的にはよく流れているので、演奏の出来は悪くないとの評価だった。

12時でグループレッスンは終了。その後、有志がいつものY夫人邸に向かった。午後から始まった自主練には6名が参加。オッフェンバックを全員で合奏してから、次に一対一で弾いて行った。上のパートは2名、下のパートは4名だったので、上を担当するメンバーは、より多くの対戦回数(?)をこなした。ちなみに、Y夫人は上のパート。今日はいっぱい練習できて得したと喜んでいた。

各パート1名ずつで合奏すると、実質的にはソロ演奏になる。粗い部分をさらけ出すことになる。下のパートを上手にこなしたのは、Y邸常連の元ラガーマン氏だった。滑らかに淡々と弾いていた。随分と上達しているので、自宅練習を重ねた成果を一同が認めることとなった。他の人たちは、一対一ゆえ、緊張してギクシャクする部分もあったが、途中で止まってしまう状況は、ほとんどなかった。弾き損なっても、あわてずに演奏を継続してゆくには場数を踏むのが一番。合奏経験の不足からか、ミスった箇所をもう一度弾き直してしまう律義な人だと、ひとりだけ遅れてしまう。

全員が3つの楽章を一対一で順番に弾いたので、かなりの時間を使ったものの、他の人の演奏を聴くのもいい勉強になったと思う。時々、S先生がおやりになる手法だが、この手のゲーム感覚を取り入れてゆくと、長丁場の練習でも退屈しない。

休憩時間にスマホYouTubeにUPされたこの曲の演奏を流してくれた方がいた。

Offenbach DUO for Violoncellos op 49-1 - YouTube


さすがにプロの演奏はスピーディで格好いいという話になった。そこで、われわれも、この快速テンポで弾けるかどうか(?)やってみようということになり、いざ挑戦!


結果は・・・・な、なんと、3楽章全部を快速スピードで弾き切ってしまった!勢いに乗った演奏となり、音量も豊富で、迫力が出ていた。みなさん、必死の思いで弾いたらしく、それが演奏に気迫を感じさせる結果につながったのだろう。

その後、少しテンポを遅くして(たぶん本番で採用するテンポで)弾いてもらったが、一度、快速でやったためか、今度は楽勝といった感じだった。今日はY夫人邸の自主練に常連参加のメンバーが多かったので、その成果といえるかもしれない。

10月5日に全員参加の自主練が近隣の町民センターであるのだが、その時に、今日の6名で、快速演奏を披露しようという話になった。本日不在の他のメンバーは、きっとビックリするだろう。

自主練は17時に終了した。私は毎度のように居残ってY夫人と特訓をした。彼女は日ごろは音階練習オンリーだから、スズキ教本の2巻を取り出して、メロディを円滑に弾くためのボーイングを集中的に練習した。音階練習だけでは、音程はよくなるが、スムーズな移弦やイントネーションの工夫といった要素は練習出来ない。簡単な曲が並んでいたが、モーツアルトやバッハ、ヘンデルウェーバーを、それらしく仕上げるのは、簡単そうで、簡単ではなかった。





にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村