チェロのレッスン 68

ヴィヴァルディのソナタ ホ短調の7回目。第Ⅰ楽章、第2楽章の復習から。今のところ、弓元から中程までを重点的に使って弾く練習を繰り返している。弓の節約と同時に、しっかりした太い音を引き出すのがポイント。胆力がいるボーイングといった感じ。

① 第2楽章の3小節から6小節にかけて出てくる8分音符4個の跳躍音形は、4つ目の音 (1番目、3番目、5番目、7番目の奇数順) を長めに伸ばすよう言われている。フレーズのごとに溜めを入れる感じになるのは、1970年代までのバロック音楽演奏では普通だったやり方。今のピリオド奏法ならそうはせず、さらっと流すだろう。第2楽章には、そういう溜めを入れる箇所が他にも出てくる。たとえば12小節と13小節の冒頭の16分音符4個の3番目を長めに弾くとか。この手の慣習的な弾き方を積み重ねて行くと、往年のイ・ムジチみたいなカロリー高めの濃厚なヴィヴァルディになるのだろう。

② 24小節の4連符は元弓で弾く弾くため、その直前で弓元まで返しておく。

③ 30小節の16分音符の連続箇所は、2拍目までのB(4の指)は音程が高めになるので指の間隔を狭く、反対に、3拍目、4拍目のA(これも4の指)は音程が低めになるので、指の間隔を広くとるようにとの注意。4の指の伸ばし加減は微妙で難しい。ここは要注意箇所。テンポを速めてくると、ここが難所の厄介なところである。

とりあえず第2楽章までは仮免許扱いになったので、次に第3楽章の指使いの確認をした。
テノール記号で始まる冒頭の小節の1拍目は、1−4−2−1、3拍目は1−4−3−1だそうだ。2の指でも3の指でも弾けてしまう音は、どちらにするのか、いまだに迷う。この楽章は指使いさえ確定できれば、あまり問題はないような気がする。終わり近くに出てくる9小節のBとA(付点4分音符と付点8分音符がスラーで連結している)は、スローなテンポで弾くと、かなり長くなるので、リズムを正確に数えること。




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