チェロのレッスン 69

ヴィヴァルディのソナタ ホ短調の8回目。第Ⅰ楽章、第2楽章をさらっと復習して第3、第4楽章に行きましょう♪ ・・・という先生のお言葉だったが、第2楽章までの復習で時間切れになった。毎度よくあるパターンである。

今日のポイントは、コテコテ、濃厚に歌いこむためのボーイング。要点は元弓を効果的に多用して強い音を引き出すこと。そのためには、弓は素早く、思い切りよく動かして、弓の元ぎりぎりまで一気に戻してくる。これをやると、フロッグの金属製フェルール(半月リング)が、チェロのC線側のミドルバウツ(Cカーブ)の縁にぶつかりそうで気になる。そうなると怖いから、慎重になってしまい元気よく弾けない。この曲、第1楽章では弓を節約して(ほとんど常に半弓で)じと〜っと我慢して弾くことを要求されている。次の第2楽章で、一気に全弓全開といわれても、体は萎縮したまま。すぐには頭の切り替えが出来ないので困ったものだ。また、ヴィヴァルディをコテコテに弾くこと自体、ちょっと気恥ずかしいところもあって、ますますこじんまりと弾きたくなる。

とはいえ、おけいこなので、先生の言うとおりに弾くとして、特に重要なポイントは、フレーズの頭は、はっきりとした明瞭な音(音量も大きめ)で始め、フレーズの尻尾はエレガントに終えるということだろうか。この繰り返しで曲を進めてゆくと、それなりの抑揚が付いて、それっぽく(コテコテに)なってくる。

今日はサードポジションの音程が不安定で決まらなかった。私は4の指の音程はいいらしいが、2と3の指の間隔が十分に開いていなかったり、その逆になる傾向があるらしい。対策としては、1から4の指までの型をしっかり作って、同時に4本の指を指板上に置いてしまう癖をつけること。これは、今までに何度も指摘されてきた注意点だが、右手のコテコテボーイングとか他のことに気を取られていると、つい忘れている。無意識でも、そうなるよう癖にしなければならないのだろう。

レッスンの前に予習で第4楽章を弾いてみたが、テノール記号とヘ音記号が混在する楽譜は、いちいち立ち止まって何の音かを数えて確認しないと混乱気味で焦った。今日のレッスンはそこまで進まなかったのは、実はホッとしたりして。レッスン中に気張ったせいか、今頃になって左手の小指が痛くなった。拡張をやり過ぎたようだ。




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