チェロのレッスン 71

ヴィヴァルディのソナタ ホ短調の10回目。前回同様、第Ⅰ楽章、第2楽章の復習で終わる。第1楽章の冒頭部分では弓を半分しか使わない節約奏法を指定されている。第1楽章の後半になって、弓をいっぱい使って弾けと言われたが、体が萎縮していてホイホイとは対応出来ない。頭の切り替えが出来ないので困った。

今日のポイント

①楽章の最後の音、あるいは休符の直前の音を弾く時は、弾き終わったら弓をさっと上に上げるようにと注意された。プロがよくやってる仕草で、見映えだけかと思っていたが、そうでもないらしい。弓をさっと高く持ち上げる姿勢で弾き終えると、楽器内部の残響が残りやすく余韻が増えるのだそうだ。

②第2楽章では、17〜18小節に出ている八分音符 + 十六分音符2個の組み合わせが繰り返される部分での弓使いを指導された。最初の八分音符は全弓で一気に弾きアクセントをつける。続く十六分音符2個は半弓で弾いて弓を戻し、再び全弓で・・・の繰り返し。これと同じ奏法は「きらきら星変奏曲」に出ていた。

③第2楽章の後半、繰り返しの後、十六分音符が密集した部分(25小節〜32小節)を弾く時は、弓のストロークをそろえるのがポイント。弓の同じ部分を使って弾くと、音がそろってくる。しっかり弓をコントロールしないといけない箇所。

④32小節で出てくるハーフポジションは私にとっては鬼門。指がばらけて、ここで毎回つまずく。対策としては、直前の31小節から右肘を高めに持ち上げて準備しておき、32小節に入ったら指を立て気味にして一拍目を弾く。この時、4の指は弦から離さず押さえたままにキープする。2拍目ではやや指を寝かせて2本の弦を同時に押さえるとスムーズに弾けるそうだ。

⑤第2楽章の最後はf指定。音量たっぷり、雄大に弾き終えるようにと注意された。

2月の発表会まで3か月ある。それまで、ずっとこの曲をやるらしい。細部の仕上げに関する注意事項が次々に出てくるから、スイスイとは進まない。まだ第3、第4楽章は手つかずで残っている。特に、テノール記号とヘ音記号が混在する第4楽章は、譜面を眺めているとめまいがしそうで弾きたくないのだが・・・



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