グループレッスン 62

前回同様、イ長調の音階をやってからウエルナーに移った。余った時間でサンサーンス「白鳥」の原譜をさらった。テノール記号は苦手な人が多いので、事前にヘ音記号で書かれた楽譜を配布しておいた。この楽譜は途中から(テノール記号を飛ばして)ト音記号に変わる。私はバイオリンの経験があるのでト音記号は読みやすくて助かるが、S先生は苦手らしい。何ですか?この音は??とか仰っている。それはともかく、ト音記号で書かれた高い音を弾く時は、もう何ポジションとかいってられないので勘で音程を取る。その場合、1本指単独で音を探るのではなく、複数の指をまとめた型を作って一挙に動かした方が音程が取りやすいとの説明をなさった。

その後、S先生のご両親がやっている音楽教室(お父さんがバイオリン、お母さんがピアノを教えている)の発表会を聴きに行った(ちなみにS先生のお弟子さんは出ないのでチェロ演奏はなし。S先生はアナウンス係をしていらした)。

午後1時半ぐらいに行ったら駅近くの老舗楽器店3階の小ホールはお客さんでいっぱいだった。発表者は子供だけ。バイオリンの部は25人、ピアノの部は15人、それにマリンバの演奏もあるという長丁場。私が会場に着いた時は、小学生(低学年)の子どもたちが弾いていた。どの子もドレスアップして登壇し、暗譜でモーツアルトのコンチェルトやヴィターリのシャコンヌなどを弾いていた。みなさん、分数楽器をしっかり鳴らし、正確かつ流暢に弾く。なかなかに上手なので感心してしまった。

以前、近隣の市にある別のバイオリン教室の発表会を見たことがあるが、テンポも音程もルーズな人が多くて辛かった。その印象があるので子供の発表会を聴きに行くのは渋々という面もなきにしもあらずだったが、今回の子供たちは次元が違っていた。S先生のお父さんはN響でバイオリンを弾いていた方。あのオケの奏者は教え方が厳しいと聞いている。子供たちの演奏を見ていて、なるほどと思った。

家に戻ってから久しぶりにバイオリンを弾いてみた。●十肩の不調で腕が上がらずバイオリンを止めてから3年。この頃はチェロばかり弾いている。指使いを忘れているかもと思ったが、まだ大丈夫だった。ちょっと安心した。^ω^


にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村