余技が売れると・・・

ベートーヴェン事件について同業者がコメントしている。ゴーストライター氏は、現代音楽の世界では有能な人材として認知されているそうだ。ご当人も「どうせ売れるわけない」という軽い気持ちで、息抜きの遊びとして代筆を請け負ったが、売れてしまったために慌てた模様。

ヒロシマ交響曲を書いた時点では、偽ベートーヴェン氏ともども売れるあてもなく、それでも交響曲を書いてみたいという依頼主の願望に応えて仕上げた由。

そういう仕事は「創作」ではなく、音大の試験などで出る課題を解く「実施」というそうだ。職人芸のレベルを試される課題だから、当代一流作曲家のゴーストライター氏からすれば、ほんとに余技レベルの仕事だったのだろう。

そんな曲でも、東大の先生がCDの解説文を書けば大衆は信じてしまう。学会誌に掲載する論文などは手間暇かけても1円にもならないが、大衆向けに書いた仕事は売れる。プロの先生方の小遣い稼ぎが重なって引き起こしたのが今回の騒動なのだろうか( 某所では●教授の掌返しが話題になってる)。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39905




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