チェロのレッスン 76

先週に引き続き、2月19日の発表会で弾くヴィバルディのソナタホ短調(前半の2つの楽章のみ)の復習をやった。第1楽章は前回のレッスンでOKが出てひとまず終了したはずだが、またいろいろと注文が付いた。毎度のこととはいえ、小出し・後出しで教わるポイントが多くて、なかなか先に進まない。

今日のポイント
① 第1楽章の冒頭と3小節目にある八分休符の前後の音を滑らかにつなげて弾くために、休符の直前の音は弓を節約して弾く。こうすることで弓を弦から離さずに、ベタっとくっつけたまま弾き続けられる。以下、同じような音形の箇所は同様に弾くとのこと。

② 10小節の4拍目に八分休符があり、その直後の音符からpp指定になっている。ここで音量差をガクッと際だたせた方が演奏効果が高まるので、八分休符の前まではフォルテのまましっかり音量をキープする。メリハリを失わないように注意する箇所。

③ 16小節の最後はリタルダンドしてゆるゆると弾くが、音量はフォルテをキープすること。

④ 第2楽章8小節目の1拍目と2拍目はアクセント記号もスタカート記号もないが、あるつもりできっぱりと歯切れよく大きな音で弾く。こういう所を全弓で目いっぱい弾かせるのは、いかにもスズキメソード好みのやり方。お子たちが一糸乱れずに一斉に頭を振りながら弾く姿が目に浮かぶようだ。

⑤ 同様に、17小節、18小節の拍の頭の八分音符はアクセント記号があるつもりで、全弓のマルテレ奏法で弾く。バロック音楽的ではない弾き方だが、所詮は教材。様式感云々はこの際、棚上げ。





にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村