オケの練習 その2

13時からオケ練があった。管楽器も入ったフル編成での初回。 いつもは15分で着く練習場だが、余裕をみて40分前に車で出発した(コンサートホールに隣接する市立体育館の地下にオーケストラ練習場がある)。

しかし、練習場の筋向かいにイオンのショッピングセンターがあることを忘れていた。今日は増税直前の駆け込み客でイオン周辺は大渋滞。練習場の駐車場も大雨の影響で満杯。入り口まで車が溢れていた。しょうがないので近所の市立駐車場に向かったが、道路は渋滞中。なかなか進まない。結局、練習場に着いたのは13時05分。初回から遅刻。ベト7が始まっていた。

チェロは一期生と二期生が揃ったので大人数。10数名いた模様。二期生がいる内側のプルト列の一番前(指揮者の直前)に空席があったので、しらーっとした顔で、そこに座って弾き始めた。遅刻した場合は一番後ろに座るものだが、最後尾に空席がないのだからしょうがない(余った椅子もなかった)。オケ連で空席が出たら参加者は前に詰めて座るのが普通。指揮者から見て、手前がお留守では気分が悪いではないか。初心者は指揮者に近い席を怖がって後ろに下がりたがる。しかし、度胸試しで積極的に前に出た方がいいのである(遅刻した人間が偉そうにいうことではないが)。

指揮者はN響のセカンド・バイオリントップだった方。口数が少ないキャラで、要点しかおっしゃらない。指摘された箇所は、いちいちごもっとも。分かる人には分かる話し方だった。ベト7は、初回の割には結構かたちが出来ていたので、指揮者はイケイケどんどん。いきなり本番かというかなり速目のテンポで進んだ。こういう場合、弾けない箇所は飛ばしてでも、とにかく弓の動きを停めないことが肝要。落ちないで喰いついてゆき、指揮者が要求するテンポを体感する必要がある。

今日のチェロトップは女性2名。時々落ちていらしたのはご愛嬌。弓をアップにするのか、ダウンで始めるのか、迷っていらして弾き始めが曖昧になることも。弓使いが未定段階だから無理もないが、トップに合わせる習慣から、 それを見ていてこちらも混乱。

ベト7の聴かせどころ、第2楽章のチェロのメロディでは、しっかり歌わせてもらったが、音量がやや大きかったようだ。指揮者から、チェロパートは、もう少しおとなしくとの注文があった。あそこを鮮明なソット・ヴォーチェで弾くには、どうしたらいいだろう?指板寄りを弾けば弱音になるが、テンションが下がってふやけてくる。駒寄りを弾いてガサつかせず、透明感のある綺麗な弱音を出す弾き方を研究してみよう。

第3楽章は繰り返しが多くてややこしい。指揮者は全部繰り返すという。わたしはダルセーニョの箇所で思わず落ちてしまった。直前の繰り返し記号を探してしまったのが失敗。はるか、かなたに戻っていた。帰宅後、ダルセーニョの記号にマーカーで色を塗った。

第4楽章は、いよいよスピードアップ。フォルテ指定も多いので、元弓を多用して遠慮なくバンバン弾かせていただいた。最近手に入れた古いドイツ弓は、こういうシチュエーションになると吸い付きがいいため、飛ばしもやりやすくて面白い。バイオリンでこの楽章を弾くと参るが、チェロは音符の数が少ないから助かる。

その後、ロッシーニの「セビリアの理髪師序曲」をやった。後半のテノール記号が鬼門の曲。その難所を指揮者は急速テンポで煽る。もう支離滅裂。正確に弾けた人は皆無だったかも。しかし、もっと速いテンポでやりたいと指揮者はおっしゃる・・・。

今日は久しぶりのオーケストラ練習だった。初めてオケに参加してバイオリンを弾いてから、もう40年になる。ずいぶんと多くのステージに乗ってきたが、バイオリンからチェロに持ち替えても、古巣に戻ったような気分で楽しめた。


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