チェロのレッスン 97

2日間にわたった発表会と演奏会が終わった翌日のレッスン。グループレッスンの生徒として10月の発表会で弾くシューマンの「3つのロマンス 作品94」を見ていただいた。 昨日までは舞台でやる曲(特にシューベルト)の練習で手一杯だったから、シューマンはしばらくさらってない。

ということで、とりあえず弓順を確定させてしまいましょうということになり、先生が弾きながらアップ・ダウンの記号を譜面に記入して下さった。 弓運を決めてなかったのは、検討する時間がなかったからで、決められない訳ではないが一手間省けた。先生は、あらかじめ楽譜に指定されている弓順を逆にしたり、長いスラーは途中で分割したりと、いろいろ変更して下さった。

「ただ弾けばいいという曲じゃないから難しいですね」とは先生のお言葉。

ただ弾くだけでも、わたしには難儀な曲だが、先生が仰るように、一見シンプルな譜面(元はオーボエ曲)の裏に隠されている意味を考えて、細かく表情を付けてゆく必要がある。鬱屈したほの暗さと夢見心地の浮遊感の共存。そういうシューマンらしい陰影をどう取り込むか、課題が多い曲である。

それはともかくも、2日間続いた発表会と演奏会の本番、リハーサル、それ以前の練習で、この1ヶ月間は相当な時間チェロを弾いた。以前なら親指の付け根が炎症を起こして痛くなっていたはずである。しかし、今のところそういう症状は出ていない。6月から教室を変えて、演奏法を抜本的に見直した成果が出ているようだ。


にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村