第6回  夏のプチ発表会

40代からチェロを始めた人たちが集まる夏恒例の発表会に参加した。会場は小田急沿線の駅前公設ホール。私は今年で4回目。年に1回しか逢わない皆さんだけど顔見知りも増えた。

参加者は18名。それにピアニスト2名、バイオリニスト1名、他に受付など数名。チェロのソロ曲を弾いたのは9名。他にグループ参加が3組あったので、人数的には例年以上に賑やかだった。

私の出番は最後から2番目だった。演目はバッハの「無伴奏組曲第1番全曲」。楽屋で練習した時はまずまずの出来だったけれど、舞台リハーサルではミスが多発。広い空間にぽつんとひとり。スポットライトのまぶしい光線を浴びると、もうダメ。本番も無事には通らないと確信した(想定内だね)。

予定通り(?)今まで失敗したことがない簡単な箇所で弾き損じた。難所は重点的に特訓したので無事通過出来たので気が緩み、どうということもない場所でトチる。暗譜で演奏できるまで弾き込んでいれば、身体が自動的に弾いてくれるのだろう。しかし、年々、物忘れはひどくなる一方で無理。

最後から2番目の出番ともなると、他の参加者は自分の演奏が終了した後の憩いの時間。皆さん、客席にずらりと並んで聞いている。内輪の発表会だし、プロじゃないのでと開き直り、途中で失敗しても、しら〜っと弾き通した。演奏中に客席から立ってどこかに(電話かトイレ?)お出かけして、また戻ってきた聴衆が約1名。気が散るから、最前列でそれをやって下さるな。「無伴奏組曲第1番」は10月のチェロ教室発表会でも再度リベンジの予定。さ〜て、どうなるやら。

ソロ演奏の披露が終わった後、全員参加で「風の名前を教えて」をやった。アンサンブルの取りまとめを担当される予定だったベテランさんが早退したので私が代理を務めたが、皆さん上手。最初からスムーズに流れていた。それでも、30分の公開練習時間を消化するため、3パートをそれぞれわけて、主にピアノとメゾフォルテの音量差を明確に出す練習をした。指揮者が手で音量を煽る仕草をすると、どのパートもぐっと音が前に出てくる。皆さん、出そうと思えば出せるのだ。遠慮しているというよりも、どこで音量を増すべきかを自覚してないみたい。素人のチェロ・アンサンブルは、流れが平板でパッとしない場合があるけれど指揮者不在の影響かもしれないと思った。

パート練習の後、まだ時間が余っているので、前後2列に並んだ集団を分割。前列の組だけ、後列の組だけ、と分離して演奏してもらった。前列はしっかり、後列は遠慮がちな弾き方だった。仕上げの演奏は上々の出来。客席からアンコールがあったので、もう一度「風の名前を教えて」を繰り返してお開きとなった。この曲は某大学オケのチェロパートに伝わる練習曲と聞いている。毎年この時期に開催されるイベントの締めくくりに相応しい音楽なので、これをみんなで弾くと、今年の夏もオシマイという気分になる。



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