ヴァイオリン教室#15

新しいヴァイオリン教本第1巻31番から始まり、33番「かえる」を終了。ついで34番、35番「メリーさんの羊の重音練習」と進み、37番〜39番「ちょうちょう」、40番41番の4分音符と8分音符の弾き分けまで行った。それに「きらきら星変奏曲」。急にスピードアップしてきた感がある。とはいえ、次回ではまた元に戻ってやり直すパターンになるだろう。4月スタートで丸5ヶ月。毎月3回、合計15回のレッスン内容は幹事さんが進捗状況を記録している。同じ練習曲を最低4回程度(=4週間)繰り返してから先に進んでいるので、そうそう順調には進まないのだ。

お教室のメンバーの理解度、習熟度もここへきて目立った差が出てきた。曲を弾き始めると先生がざっと一巡されるが、過半数の生徒の前はスルー。毎回、横に張り付いて手取り足取りで教えるのは、特定の生徒さん(約3名)に限定されている。

先生方は彼ら彼女らの悪い癖に関して細かいことを言わないようだ(言っても効き目がないのかもしれない)。開放弦の練習で、常時、運弓スピードが一定でなく、弓先になるとブレーキをかける。弓元に戻る時にもブレーキをかける。アップ・ダウンの繰り返しの度にブレーキをかけるため、どんどんテンポが遅れる。リズムもへったくれもない。毎度、周囲とアップダウンの順番が食い違ってくることにも無頓着。たぶんリズムの刻みを意識しないで弾いているのだろう。

普通は周囲と自分が違っていれば気が付くし、問題点を発見して改善するにはどうしたらよいかを考える。しかし、そういう応用力が欠如している人も中にはいる。今弾いている練習曲では、どこに意識を集中すべきかを教われば、もうちょっと何とかなりそうだが、先生もどう説明していいのかお困りのようだ。「リズムを数えながら弾きましょう」「一定の速度で弓を動かしましょう」「半弓は弓の半分、全弓は全部を使いましょう」こういう話が通じない相手なので、口より先に手が出て運弓を補助しているが、効き目は?

生徒を教えている某若手チェリストがこんなことをつぶやいている。

「誰にでも言える事だと思うけど、先生から習えることは三割以下だと思え。先生は答えを教えてくれるんじゃなくてヒントを教えてくれてるだけだから自分でそれを応用しなきゃいけない。みんなに言える。何でもかんでも教えてもらおうと思うのは良くない」。




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