クリスマスコンサート

昨年に引き続いてマンションの管理棟でクリスマスコンサートをやった。出演者はチェロ教室の仲間(8名。その内1名はバイオリン奏者)と、地元中学校の合唱部のOGたち10人ぐらい。チェロ組は朝9時に公民館に集合して12時まで練習。15時から会場でゲネプロ。17時開演。出番は1時間もあったので、この手の演奏会でわれわれが弾く曲目数としては過去最多の15曲になった。 ズブの素人がチェロを始めて3年半、合奏レパートリーは随分と増えたものだ。

とはいえ、途中で休憩を入れずに演奏を続けたため(休憩時間はチェロとその後のコーラスの間に設定されていた)、弾く方も聞く方も疲れた。これは反省材料。演奏の出来は午前中の練習時が一番よく、本番はミスが多かった。毎度そんなものである。

私はバイオリンとチェロを途中で持ち替えて演奏した。チェロ6本とバイオリン2本の組み合わせは音量差が有り過ぎる。練習の時、チェロの皆さんに音量を絞るようお願いしておいたが、本番では後ろから押し寄せる音の洪水に巻き込まれながらバイオリンを弾いている心地だった。伝モーツアルト「鏡」(バイオリン2本のみで同じ楽譜を上下逆さまにして弾く)の時だけは音が浮き上がったけど、その他では埋没気味。ピッチが不揃いなため不協和音の濁りがやかましいのだ。

ゲネプロの最中、バイオリンに持ち替えて演奏している間、チェロを20分間程度横にしておいたら、G線とC線のペグが緩んで、弦がだら〜んと垂れ下がったのには驚いた。床面の気温の低さで簡単に緩んでしまったらしい。本番中に、この現象に遭遇しなかったのはラッキーだった。

1時間の演奏を終えてどっと疲れ、2階の会議室で休憩していたら、下から「天使の歌声」的な見事な合唱が聞こえてきた。中学校の音楽の先生が指導しているグループだそうだ。会場の豊かな残響効果も相まって、教会堂の中で聞くクリスマス・ソングメドレーみたいな荘厳な雰囲気となり、大いに客席を沸かしていた(チェロアンサンブルはゴルターマンなどお客さんに馴染みが薄い曲が多く反応はイマイチ。この手のシチュエーションでは小学唱歌みたいな誰でも知っているメロディが喜ばれる傾向がある)。

合唱は若い人たちなので日頃の練習をしっかりやっているのだろう。われわれ大人組の粗い演奏とは大違いのレベルで感心した。発声も音程もしっかりしていて濁りのないハーモニーを奏でている(大人組はこれが出来ないので濁流になる)。声量もたっぷり、表情の付け方も丁寧で迫力がある。指揮者がいない大人組とは違い、音楽の先生がキーボードを弾きながら指揮していたのも効いている。昨年の中学生の吹奏楽団も上手で驚いたが、今年の合唱もたいしたものだった。大人のチェロは前座で良かったね〜と今年もメンバーと話した。何はともあれ、人前で拙い演奏を聞いてもらえる機会を提供されているのはありがたいことである。関係者との打ち合わせ、ポスター制作、会場設営などなど、いろんな雑用をこなしてくれた住民有志のみなさんの支援に感謝。





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