もうすぐ年の瀬

「喪中に付き年末年始のご挨拶をご遠慮申し上げます」のはがきが届く時期になった。多くは知人の父母の死去を知らせる内容で、今年は102歳と101歳で大往生した義母実母のお知らせが来た。天寿を全うしたおめでたい喪中はがきに混ざって、同世代の北海道在住の知人女性の訃報が親族(旦那さん)から届いた。本人の逝去をこういう形で知ったのは初めてで驚いてしまった。

仕事上の信頼関係で結ばれていたがプライベートな付き合いはなく、今年の春、彼女が準備した企画が順調にスタートしたのを知り、相変わらず頑張っているなと思っていた。それからまもない8月に61歳で亡くなっていた。ある分野のエキスパートとして国内トップの実力を持ち、北海道の文化行政の中核を担うひとりだった。いざという時は彼女に聞けばなんとかなった余人を持って代えがたい存在なので、重鎮の穴を埋める後継者はそうそう現れない気がする。

年賀状は儀礼的とはいえ、年に1回、お互いの消息を知り合う手立てとして意味があることを(紙を使うメリットも)改めて思い出した。年賀状の投函はいつも1月1日以降にしている。自分からは出さないので返信のみ。印刷は使わず先方の顔を思い出しながら毛筆で一枚ずつ書く正月の恒例行事になっている。



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