ヴァイオリン教室#42

先週のレッスンは休んだので5月20日以来3週間ぶりのヴァイオリン教室。今日は先生2名による指導日だった。「新しいバイオリン教本」第1巻の59番「ト長調音階」の練習からスタート。62番「小さな遊び友だち」は今回で終了。64番「リゴードン」、65番〜70番の付点音符の練習をやった。ここまでは従来どおり。1回休んでいる間に、71番フォスター「主人は冷たい土の中に」と72番ドヴォルザーク「ラルゴ」に進んでいた。まだ当分先だろうと思っていたのに、予想外のスピードで進んでいる。先生方からは、移弦の際のなめらかな動きや、弓の配分を考えて弾くよう注意が出ていた。これまでにも注意されている重要事項である。

全弓による急速なアップダウンの練習の時、私は弓を軽く持ってふわっと響かせる弾き方をしていたら、先生は弓先がふらつくのを見逃さず、しっかりチェックされてしまった。弓の横揺れを消して安定させ同時に弦に軽く当てて急速に動かして響かせるには、右腕と手首の柔軟性と精緻なコントロールが求められる。使う弓の性能も非常に重要で、初級者用セットに付いてくる弓とかでは具合が悪い。優秀な弓はオンザレール感覚というのか、弓自体が横揺れを制御して自動的にボーイングを安定させてしまうようなところがある(今日使ったのは100年ぐらい前の柔らかい弓。音色はいいけどチョット弱い)。弓を固めに保持してガリッと噛ませるような弾き方をすれば音は潰れて伸びが止まる。本当にボーイングは難しい。見本の演奏を示してくださるO先生のボーイングのような、どっしりと地に足が付いた安定感ある運弓は素人には真似出来ないなぁと思いながら眺めている。レイトスターターにありがちな痩せた低カロリーな音の対極にある筋肉質な音。小柄な女性で華奢な体格なのにパワーがすごいという・・・あの骨太感はモスクワ留学の成果なのかもしれない。



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