ヴァイオリン教室 #80

「新しいバイオリン教本第2巻」32番ヴェルコヴィッチの「ポルカ」、35番「ドンジョバンニメヌエット」の2曲を中心にしたレッスンだった。両方の曲に出てくる重音の弾き方を重点的に教えてもらった。

重音では指弓を使うのはダメ。手首を柔らかくして弓を軽くふんわりと持つのもダメ。2本の弦に当てる弓の角度を決めたら、その位置を死守して水平運動に徹して弾くことが肝要とO先生から指摘された。弾いている途中で弓をフラフラさせ、弦と弓毛の接触角度を変えてはイケナイ。言われてみれば、なるほどの合理性を持った動きである。

重音がかすれたりギスギスするのは、弓がふらついて2本の弦にかかる圧力が変動するため。これを水平運動で安定制御すれば、2本の弦が均一に発音して、きれいな重音が得られるわけである。当たり前と言ってしまえばそれまでだが、今まで深く考えたことがなかった盲点だった。以前、チェロの先生から重音を弾く時は、2本の弦の中間部分を弾くつもりで弓を当てればよいと習ったことはあったが、弓をどう運動させれば最も効率がよくなるかは聞いてない。今回はチェロにも応用可能な物理の法則を学んだ気分。





にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村

にほんブログ村 クラシックブログ ヴァイオリンへ
にほんブログ村