ヴァイオリン教室 #83

「新しいバイオリン教本第2巻」37番 変ロ長調の音階練習からスタート。38番、39番をさらってから、ヘンデル「ブーレ」とモーツアルト「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」(第2楽章)の練習に以降した。皆さん、ヘンデルはもう出来上がっている感じ。

モーツアルトはフルート合奏用の3部編曲版を使用し、まずはセカンドパートとサードパートを練習した。いずれもファーストポジションで弾ける。最後にファーストパートをさらった。O先生はサードポジションを使えば何ということもないところを、ファーストしか使えない生徒用にいろいろとフィンガリングを工夫して説明しておられた。私はサードポジションで弾けばいいと思っているから、ややこしい指使いの話は聞き流していた。

ファーストの冒頭に出てくるEは、E線解放弦で弾き始める指示が出た。昔はモーツアルトの音楽での解放弦はなるべく回避したものだ。ウィーンで刺激的な音を使った、ささくれたモーツアルト演奏が始まって以来、解放弦のメタリックな響きもありなのかと思うようになったが、典雅で優美な(かつての)ウィーン風の対極として気を吐いた御大がいなくなった以上、今後はあれを真似ると単なるエピゴーネンとしてしか評価されないだろう。30年間ほど耳目を驚かせる奇抜さを楽しませてもらったが、一過性の流行で終わるような気がする。表現主義とピリオドスタイルを一緒くたにして売っていたレコード会社の戦略は罪作りだったと思う。




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