観賞用松脂

松脂は弾き味や音色、音量に影響するから、いろいろと集めているうちに増えてしまった。たぶん1ダースぐらいは手元にある。

こちらの2点はパッケージがお洒落なもの。 バイオリン型のはイタリアのボガーロ・アンド・クレメンテ社の製品。楓材をくりぬいて、松脂が入る形状に加工している。 バーズアイという木目が浮かんでいて、なかなか綺麗なものだ。 ストラドの型を縮小して使うアイデアが面白い。中身の松脂はミランの黒猫ライトと同じという噂もあるが、真偽は知らない。

四角い箱の方は、パリの弓メーカー、というよりも鑑定で有名なラファンJ.F.Raffinの店の製品。ライターのジッポみたいな箱で、これも綺麗な木目の材料(おそらく楓)をくりぬいた加工をしている。

加工精度が高いので、二つとも身と蓋の密着性がよい。なめらかに吸い付くように蓋が納まる。こういう感触の蓋物に入った松脂は、なかなかお目にかかれない。観賞用に買ったので、中身は未使用のまま。よって性能は不明である(苦笑

追記:その後ラファンの松脂を使ってみた。粘りが強く音量が出る割に音質が粗くならない。チェロ用として上出来の製品だった。2010年に販売が始まったが数年で絶版になってしまった(ヴァイオリン用にしては粘りが濃いため、売れなかったらしい)。現在市販されているラファンの松脂は娘のブランド名称Sandrine RAFFINに代わり、レシピも変更されテイストが違っているという(2015年5月)。





にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村