北軽井沢の浅間牧場で散歩

快晴となった数日前、北軽井沢にある浅間牧場のハイキングコースを歩いてきた。圏央道はいつものようにトラックで混雑していたが、関越道は空いていた。12時半ぐらいに現地に到着、散歩して15時頃に帰路についた。アップダウンの繰り返しで歩き疲れ、どこかに寄り道する気も起らず。軽井沢の滞在時間は2時間半ほどだった。ハイキングコースは牧場内の森の中の坂道とか、自動車道路(関係車両のみ通行出来る道路で一般車両は進入不可)のアスファルト舗装に沿って設置された細道だったりする。コースの最初にある丘に日本初の天然色映画「カルメン故郷に帰る」(1951年)でロケ撮影された場所との表示があった。ショップには往年の映画ポスターの掲示も。

 

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 【主演は高峰秀子さん】

 

長い坂道を延々と登ってゆくと天丸山(てんまるやま)という小高い丘に出る。山と命名されているけれど実態は小高い丘。頂上に登ると360度の眺望が開けて、これがなかなかよいのだ。

 

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【 天丸山からの西方の眺め 浅間山は雲がかかり逆光で暗かった】

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【天丸山から東を眺める 素晴らしい快晴】

 

天丸山までは牧場入口の売店横駐車場から徒歩で50分~60分といったところ。往復2時間ちょっとのコースである。天丸山からさらに足を延ばせば白糸の滝まで通じる沢を歩くことも出来る。帰りが大変だから今回は森の中を少しのぞいて折り返した。遊歩道のところどころに「熊出没、注意」の立て看板があった。一斗缶の空き缶が置いてあり、棒切れでガンガンと叩いてから進めとの表示も。イノシシ対策で電流が流してある柵も見かけた。一応、鈴を持参してチリンチリンと鳴らしながら歩いたが、2時間の通行中に出会った人は3人のみ。駐車場近辺にある展望台には観光客が何人かいたけれど、その先まで歩く人はまばらで全然人影が見えないコースを歩くことになる。動くものといったら、草むらからバタバタと飛び出したキジぐらい。

 

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千ヶ滝のあたりは綺麗な錦秋風景だったが、浅間牧場は紅葉が終わりかけていた。10月10日ぐらいが見ごろだったのかも。それでも道端にリンドウやマツムシソウが咲いていたし、モンキチョウやトンボの姿も見えた。数十年前、学校の秋の旅行で浅間牧場を訪れ同じハイキングコースを歩いたことがある。浅間山が陽光に照らされて明るく見えた記憶があるから、たぶん午前中に歩いたのだろう(天丸山の西方にある浅間山は午後になると逆光で暗く見えるようだ)。その昔、同級生らと沢沿いの道を歩きながら、ふと見上げた梢の紅葉の鮮やかな赤や黄色、晴天の青さは、今でも鮮明に覚えている。紅葉の時期の再訪を考えていたけれど、なかなか実現せず数十年が経過。今年の秋にようやく実現した。行く時期が10日ばかり遅れたので紅葉は枯れ葉に近づいていたが、天丸山からの眺めと空の青さは昔と変わらなかった。

 

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