チェロアンサンブル#43

今日はO先生の指導日だった。参加者5名でサポージニコフ教本の25番と26番をさらった。

25番はシンコペーションの練習曲。強拍が2拍目に来ている。最初は全部の音符を全弓で弾き、次に強拍のみ全弓、他は半弓で弾く練習をした。テキストの弓指定どおりに弾きながら、デクレシェンド、クレシェンドの指定を守って音量変化を付ける作業を同時にするのは忙しい。この曲はニ長調だから伴奏パートのCisは要注意。C線解放弦が使えないので1の指の拡張が出てくる。2段目の最初の小節にあるG線のCisも4の指を十分に伸ばさないと音程が下がってくる。シンプルな楽譜だが音程は要注意。

いつものように一対一で上下2部のパートをソロで弾いて合わせる練習を順番にやったが、26番の下のパートを弾いた皆さんは冷や汗気味だった。分散和音を弾くための移弦を滑らかに行うには、移弦する際に弓に角度をつけ過ぎない、すなわち弓をカクカクと動かし過ぎないことが肝要。O先生によれば、八分音符4個ずつにスラーが付いている箇所は八分音符8個分を一つのスラーでつなげて弾く練習をすると、最小限の動きで弓を上下させる滑らかなボーイングのコツがつかみやすいそうだ。冒頭のAとEは1の指でG線とD線を同時に押さえて取る。重音と同じ要領である。3段目の4小節からは、それまでの八分音符ではなく四分音符2個ずつのスラーに代わるので、リズムの変化に気を付ける。伴奏パートは移弦が多いため遅れ気味になりやすいから、テンポの維持に注意する。半音が出てくるところでは音程が甘くなりがちなので要注意。毎度のことながら、サポージニコフ教本はシンプルで一見簡単そうに見えるが、弾いてみると基礎力が試される場面が多くて味わい深い。







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