改元で計算が厄介?
新元号「令和」の「令」の解釈をめぐっていろんな意見が出ている。英語表記も「Beautiful Harmony」あるいは「Order and Peace」とかいろいろ。Order=命令の「令」だったとしても何が悪いの?と主張している人もいる。念のため「召集令状」を受け取り戦地に行かれた方々に「令」のイメージを聞いてみたらどうだろう。
それはともかく、「令月」なんていう洒落た名詞があるとは不勉強で知らなかった。しかも皇太子殿下の誕生月2月の異称とはよく考えられている。選者といわれる中西進先生の周到さに感心するが、もっと出来過ぎなのは以下のブログの内容ではなかろうか。
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「令和」は『万葉集』巻第五、大宰府長官・大伴旅人邸における宴会での、梅花を詠んだ歌三十二首の序から採った、とのこと。
「序」の文脈。これを、2019年の今に持ってくると、「忘言一室之裏 開衿煙霞之外 淡然自放 快然自足」が、超アットウ的に面白い。
揶揄ふうに読み換えると、「部屋の中での密談はさっさと忘れ、お友だちと胸襟を開いてゴルフでもすれば気分はサイコー。知らん顔してやりたい放題やれば、気持ちよ~く自己満足♪」って、だれかさんたちにドンピシャで当たってこない?
う~ん、この候補を考えた学者さん、なかなかやるわい。
TVでは平成生まれの人に街頭インタビューし、自分が生まれた年を平成〇年と答える人が多いので元号になじんでいると伝えていた。改元による時間軸の断絶がもたらす不具合を経験してない世代は、元号使用に抵抗がないのだろう。
昭和生まれは改元の不便さを体感している。運転免許証が西暦と元号の併記になったのはその対策、銀行も通帳記入が西暦に変わったところがある。平成へ改元した時に、数えやすいという理由で西暦使用に重心を移行した人も少なくないだろう。 身近なものを調べたら、役所が配布するゴミ収集日のカレンダーは西暦表示、書店で買い求めたカレンダーも西暦表示、平成〇〇年とあるのは納税関係の書類、免許証、健康保険証、硬貨ぐらいだった。
「令和」改元により昭和世代は2度目の不連続を経験することになり、元号離れが進む可能性も考えられる。平成世代も改元がもたらす不便さを感じる日が、まもなく来るだろう。59歳になられた皇太子殿下の年齢を考えると、譲位が慣例化した場合は2044年あたりにお代替わりが予想され、四半世紀後にまた改元、次の秋篠宮殿下(皇太子殿下より7歳若い)の在位は短くなるので2051年あたりにまた改元、昭和生まれは4回目、平成生まれは3回目の改元を経験することになる。将来の予想とはいえ、相当ややこしくなりそうだ。
先のことはともかくとして、私の運転免許証の有効期限が平成33年になっていて、令和だと何年?と変換が面倒に思われた。しかし、平成31年から30をマイナスすれば令和1年になるから意外に換算は簡単だった。
平成31年ー30=令和元年
平成32年ー30=令和2年
平成33年ー30=令和3年
平成34年ー30=令和4年
西暦換算する場合、歴史学者から教えてもらった語呂合わせは・・・
むなしい明治(+67)、いい大正(+11)、にごれる昭和(+25)、
やばい平成(+88)だった。
令和は(+18) 18をどう読み替えるか。
いやしい令和? いやな令和?? いばる令和???
シンプルに「レイワ/018」がよろしいようで。