チェロが入院

16日の発表会で使う予定のチェロを都内の工房に持参して点検してもらった。剥がれがあるとパワー不足になるので。

工房の主人のOさんは、表板・裏板の周囲をコンコンと叩いて、2か所の剥離を見つけた。小さな剥がれなので短時間で修理できるとのこと。一方、駒位置が基準値よりも前に出過ぎているとも。それを修正してもらったのはいいが、こんどは魂柱に問題発覚。

立ち位置が奥(楽器のセンター寄り)にあり過ぎ、キチキチに立てられているという。魂柱が若干長いらしい。そのままだと、表板を突き破る割れを引き起こしかねないから適性値にしておく必要がある。ということで、現在の魂柱を若干短縮して再利用するか、新たに作り直すかのどちらかが必要となり、金曜日まで入院となった。

プラットナーの鳴り方は、以前はオールドらしく、音がユルユルと拡散して、あたりに漂うように鳴っていた記憶がある。それが最近では詰まり気味で硬めに締まった印象がしていた。今まで調整を依頼していた別の工房で立てた魂柱がキツイためだったようだ。緩めに調整して、喉を締めるような窮屈さから解放され、鷹揚な鳴り方に変わるといいのだが(Oさんは、現状でも十分に柔らかい音が出ていると評価されたが)。

楽器を預けることになったので、発表会で使うメーニッヒ金弓と、最近は出番がないロンディマ銀弓の毛替えもやってもらうことにした。メーニッヒの毛量は、現状は1割増しで張ってあるらしい。タッチが変わると困るので、同じ分量で替えてもらうことにした。ロンディマも音色がシャープに過ぎるから、ソフト傾向に振ってみることにし、1割増しでやってもらうことにした。12月にセコンドの楽器を入院させたばかり。今度はプリモが入院。もう1本のジャーマン2号も健康診断の必要がある。この季節は次から次に、いろいろ起こる・・



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