田園地帯の弦楽合奏#35

昨日の演奏会に続いて出席。今日は定例練習日。ファーストヴァイオリン4名、セカンド5名、ヴィオラ2名、チェロ2名、コントラバス1名の14人が出席。

 

最初はいつもの基礎練習で、オリジナルの 基礎練習曲から「音程を確認するための三連符を中心にした練習曲」の確認と、ヘンデルの「水上の音楽~序曲」をさらった。ヘンデルは今日で終了。

 

休憩後は前回と同じ3曲を練習した。

 

①Mozart 「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」 (今回で終了)

②「白鳥の湖」より「情景」

③「サザエさん

 

 モーツアルトは遅いテンポと中庸のテンポで2回、全曲を通して弾いた。大きな音を出す必要はなく、きれいな柔らかいタッチの音が指導者から要求された。だいぶ練習を重ねてきたので、ほぼそんな感じに仕上がっていたと思う。

 

チャイコフスキーの「白鳥の湖」は、セカンドの皆さんの三連符の刻みがそろわず、指導者から「タマゴ・タマゴ・タマゴ」と心の中で念じながら弾くようにと注意されていた。4拍子は「カマボコ・カマボコ・カマボコ」、5拍子は「ユデタマゴ・ユデタマゴ」もしくは「ヤキタマゴ・ヤキタマゴ」と数えるといいとも。3拍子は「メタボ・メタボ・メタボ」と数えるのがいいと書いてある参考書を読んだことがある。好き好きで適当な言葉を当てればいいのだろう。

 

このところ欠席が続いたコントラバスの男性(プロ奏者)が練習に復帰された。奥様がまだ50歳代の若さで5月末にガンのため亡くなられたそうだ。看病その他でご多忙だったのだろう。メンバー同からお香典を差し上げることにした。メメント・モリ・・・(あ、6拍子になってる)

 

 にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ

にほんブログ村

田園地帯の弦楽合奏#34

6月から関わる弦楽アンサンブルが二つになったので、このブログでは今まで継続してきたアンサンブルを田園弦楽合奏団(練習場所の公民館の周囲に水田や畑が広がっている)、今月から参加した団体を城下町の弦楽アンサンブルと呼んで区別することにします。

 

今日は田園弦楽合奏団が、ほぼ毎月1回のペースで巡回している地域の自治会館での演奏会があった。12時集合、リハーサルを1時間ほどやって13時30分開演、14時30分終了。演目はいつもと同じ11曲。昨年から同じプログラムで5~6回演奏している。さすがに出演者の皆さんは慣れていて、安定した演奏になっていた。

 

① いつでも夢を    

② 青い山脈      

③ 故郷(ふるさと)  <歌>

④ 七つの子      <歌>

⑤ みどりのそよ風   <歌>

⑥ エーデルワイス   <歌>

 

​    楽器紹介

 

⑦ にっぽん昔ばなし

⑧ 結婚ワルツ

⑨ 黒い瞳

⑩ ユモレスク

アンコール 赤いスウィートピー

 

会場は30畳ぐらいの集会室だった。出演者はファースト4名、セカンド5名、ヴィオラ2名、チェロ2名、コントラバス1名の合計14名。部屋のスペースの半分を出演者が占め、お客さんは10名ぐらいと少なかった。楽器の数が多いため、音量はかなり大きく迫力があったと思う。途中、熱中症(?)で具合が悪くなった高齢男性が座敷に寝かされていたが、大丈夫だったのかしらん?まさか、われわれの演奏を聞いて倒れたわけじゃないだろうが・・?

 

途中の楽器紹介のコーナーではヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスの順でお話と演奏を披露。前回に続いてヴァイオリンの紹介は私が担当した。構造材のこととか(太鼓の革に相当するのが表板の柔らかい松材、太鼓の胴に相当するのが硬い材質の楓で作られた横板と裏板)、300年ぐらいは普通に使えちゃう楽器の寿命の長さ、近年のイタリア名器の価格高騰などのお話をして、高齢者揃いの客層に合わせTVドラマ「水戸黄門」のテーマ曲を演奏した。前回は「夜来香」を弾いたが、このアンサンブルの演奏会には追っかけ客もいるので曲目を変えてみた。「水戸黄門」はお客さんには受けたが、合奏団の団員の皆さんは(事前に知らせてなかったので)びっくり顔。ヴァイオリン紹介にはミスマッチに思えたらしい。ヴィオラとチェロはそれぞれ2重奏(大きな古時計とか)、コントラバスは現代音楽っぽい即興演奏を披露していた。

  

いつもの指導者さん、ヴィオラ姫と会うのは、城下町に続いて今週2度目。明日も金曜日にもご両人と合奏する予定である。私より年長の指導者さんは、今日も元気はつらつ、どうしていつもあんなにお元気なのだろう?城下町での初練習に参加して疲れ、まだドヨ~ンとくたびれている私とは対照的である。 

 

 

にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ

にほんブログ村

城下町の弦楽アンサンブル #1

城下町を拠点に活動している弦楽アンサンブルの定例練習に初参加した。日曜の朝9時開始~12時終了。練習場所は民間の貸スタジオだった。ちょっと手狭で照明も暗くて残念な施設。私はチェロアンサンブルや弦楽四重奏の練習では公民館の広い部屋を使っている。公共施設の余裕あるスペースと比べると、民間施設はイマイチに思えてくるのはしょうがないか。

 

コントラバスとセカンドヴァイオリンの2名が欠席で、7人での練習だった。来春に予定している公開演奏会に向けて毎月1回の練習を重ね、13曲を準備するそうだ。6月23日はこの楽団の年度替わり後の1回目の練習とのこと。練習メニューは以下の7曲だった。

 

 

30代、40代の男性が多いグループで皆さんパワフル、大きな音を出していた。この団体には一人だけ管楽器奏者が混ざっていて、女性がクラリネットを吹いている。弱音が不得手らしく、大きな音が得意の木管楽器の音量に合わせると弦もそれなりに活発になってくるのかもしれない。初回合わせとはいえ、7曲ともほぼスムーズに通っていた。グループ名はイタリア語で「よく響く豊かな音で」という意味の音楽用語だそうで、名前のままの豊かな音を聞けた。今後の課題は暴れ馬的な大音量の制御だろう。5月にあった演奏会でも、この団体から魅力ある弱音は聞けなかった。

 

練習中にトラブルが発生したのはBachドッペルコンチェルトのトゥッティだった。休符が多いから、しっかり数えてないと落ちる危険性がある。私はオケのファースト担当だったが、2名しかいないファーストが揃わずに、がたがたになってしまった。もうひとりのファースト担当(レイトの方)が数えられずに落ちまくり、指導者からだいぶ突っ込まれていた。私はあらかじめパート譜の休符に数字を記入しておいた。休符を数える際の目安にし、数え間違いを起こさないための対策である。この数字を目で追いかけていればいいのだ。

 f:id:seivoci0004:20190624235606j:plain

 

 

 この曲、本番並みの急速テンポで弾かされたら、十六分音符の連続箇所がまだ指が回らないので困ったことになると案じられたが、初回練習は予想外に遅いテンポだったので助かった。前日まで速く弾くためにキリキリしていたのがバカみたい。

 

こちらのグループの指導者はいつものS氏である。私はもうひとつの弦楽アンサンブルと平日弦楽四重奏団でもご一緒している。城下町のグループに参加したのもS氏の勧誘に応えた結果だった。S氏は演奏技術に問題を抱える特定のメンバーを重点的にいじる傾向があるようで、他の弦楽アンサンブルや平日弦楽四重奏団で見慣れた光景をこちらでも拝見することになった。次回はヴィヴァルディ「夏」の1楽章やパッヘルベル「カノン」の練習が始まる予定。ドッペルみたいに休符が多い曲じゃないので弾きやすいだろう。

 

 

にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ

にほんブログ村

Bachのドッペルコンチェルト(3楽章)はエチュードみたい

今月からヴァイオリンで参加することになった城下町の弦楽アンサンブルの練習が6月23日にある。練習する曲は13曲もあるが、23日は以下の7曲の初合わせをするという。私がもらった楽譜はファースト・ヴァイオリンとセカンド・ヴァイオリンのパート譜が混在していた。

 

シュターミッツ「クラリネット協奏曲」の第三楽章

Bach「ドッペルコンチェルト」の第三楽章

Bach「主よ人の望みの喜びを」

Bach「G線上のアリア

J・シュトラウスラデツキー行進曲

シベリウス「アンダンテ・フェスティーボ」

あの素晴らしい愛をもう一度

 

 

こちらの6曲は7月以降に練習するらしい・・・

ヴィヴァルディ「夏」第一楽章

ヘンデル「水上の音楽」から「ホーンパイプ」

パッヘルベル「カノン」

「ユーレイズミーアップ」

もののけ姫

アメイジンググレイス

 

厄介なのはBachの「ドッペルコンチェルト」である。2本のヴァイオリンのための協奏曲は第一楽章は弾いたことがある(ヴァイオリンのソロとチェロパート)。第三楽章(トゥッティ)の楽譜をじっくり見たのは初めてで、ソロは大変だがトゥッティは簡単だろうと思っていたのが甘かった。途中、伴奏オケのファーストヴァイオリンが忙しくなる箇所が4回ぐらい出てくる。シャープとかフラットとかが混ざった十六分音符がうねうねと続いて、バッハによくある鍵盤楽器的な細かさ(第一楽章のチェロパートにもこういう嫌らしいところがある)。エチュードみたいな曲だが、アレグロ指定があるからかなり弾く必要がある。チェロアンサンブルでのゆったりテンポに慣れていると、こういう速弾きには焦る。単なる怠惰ともいえるが。毎日さらっているものの、徐々にスピードを上げている途中のため、弾ける速度の限界を超えると崩れてくる。初回練習ではどの程度のテンポで弾かされるのだろう?見当がつかないが、ソロを弾くお二人もえらいことだ。バッハを弾く時はお経を読むように、意味を深く考え過ぎず淡々と弾くのがいいと、いつぞや指揮者の先生から教わったことがあった。こういうフレーズを見ると、なるほどと思う。

 

f:id:seivoci0004:20190619233545j:plain

               ・・・・・最初はお休みが多くて余裕

 

f:id:seivoci0004:20190619233702j:plain

                ・・・・そのうちこんなことになって

 

f:id:seivoci0004:20190619194107j:plain

 

                ・・・・・まだまだ出てきます。ヒェ~

 

 

次回以降の練習曲であるヴィヴァルディ「夏」(第一楽章)などは、譜面上の音符は混みあっているものの、ヴァイオリン向きに弾きやすく作曲されているから、バッハと比べると案外難しくない。弾きやすさという点ではテレマンの曲も同様。アマチュアでも弾きやすい平易な楽曲をたくさん書いたテレマンは、生前はバッハを凌ぐ人気を得ていたというが、その理由はわかる。昔参加していたバロックアンサンブルではテレマンは常備曲みたいな存在だった。来週は音楽活動が集中していて、日曜に城下町の弦楽アンサンブル、火曜にもうひとつの弦楽アンサンブルの演奏会、水曜が同アンサンブルの練習、金曜に弦楽四重奏の練習(ハイドンの「五度」)と4回出番がある。偶然にスケジュールが重なったとはいえ、かなりの過密。

 

 

にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ

にほんブログ村

チェロ・アンサンブル#85

O先生のレッスン6月の2回目。5名が出席。サポージニコフ教本は105番と106番の2曲をやった。マルトレとスタッカートの練習曲。マルトレはO先生の前任のS先生の時代に習ったので全員が出来ていた。スタッカートとの違いが判らないという人のために先生が説明してくれた。四分音符にスタッカートが付いている場合は、音を短く切るわけだが、八分音符と八分休符の組み合わせになるようなものと理解すればいいようだ。八分音符にスタッカートが付いている場合は十六分音符と十六分休符の組み合わせのイメージ。音を半分の長さでカチッと切る。106番では下のパートに出てくる重音(CとDis → CisとE)をハーフポジションで取る練習に時間をかけた。シンプルな重音を一弓で弾くのは案外難しい。指がもつれる・・・

 

f:id:seivoci0004:20190615195733j:plain

 

レッスン後半は、ショスタコーヴィチ「2本のヴァイオリンのための5つの小品」をチェロ用に書き直した楽譜を使ったレッスンの4回目。前回休んだ二人が来ているため、3曲目「エレジー」と4曲目「ワルツ」の譜読みを再度繰り返した。ファーストの楽譜はオリジナルのヴァイオリンで弾けばなんということもないが、チェロ用に編曲した場合はハイポジションが多発するため難しい。

 

今日は土曜日で雨天ということもあり、いつもの公民館の周辺道路は近所にある大型ショッピングモールに来る車で混雑がひどかった。ルートの選択を誤って渋滞につかまり、自宅から2時間もかけて練習会場に来られたメンバーもいた。その女性は、気の毒なことに2週間前、町役場のコンクリートの階段を下りてくる最中、足をのせた階段の滑り止めのタイルがずれて外れ、すってころりん。5段分を一気にころがり落ち、そこら中に打撲傷が出来たそうだ。声も上げられずに唸っていたら、当人がゴミ箱に衝突した音を聞きつけた人が見に来て発見されたという。気は若くても身体は年相応に老化している。とっさのことで手すりに摑まることもできなかったらしい。外階段は風雨にさらされ痛んでもろくなっている場合があるから、コンクリートの状態をよく見てないと危ない。面倒でも手すりに触れながら降りるのが安全のようだ。幸い、頭や骨には異常はなかったそうだが、まだ通院中で右手がしびれるとか言いながらチェロを弾いていた。高齢者が集まると盛り上がるのが病気やケガの話題。われわれのチェロアンサンブルも、だんだんそういう雰囲気になってゆくのだろう。

 

 

にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ

にほんブログ村

 

弦楽合奏#33

最初はいつもの基礎練習で、オリジナルの 基礎練習曲から「三連符を中心にしたリズムの刻み方」の確認と、ヘンデルの「水上の音楽~序曲」の後半部分を勉強。十六分音符が続く細かいパッセージになると、セカンドの人たちがこわごわと弾くので指導者から叱咤されていた。「この時代の音楽にはフォルテとピアノしかないの。切り替えはスパッと。どっちつかずの中途半端はダメ!」

 

休憩後は以下の3曲の練習をした。

①Mozart 「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」

白鳥の湖より「情景」

サザエさん

 

今日はファーストヴァイオリンが7名、セカンドが5名、ヴィオラ2名、チェロ2名の16人が出席。ファーストは過去最大の人数となり、一方セカンドは欠席者もいて手薄。いつもファーストとセカンドの境界の席に座っている私には、途中からセカンドの譜面が回ってきた。で、そちらのパートのお手伝いをした。

 

 アイネクは今までどおりのスローテンポでの練習をした後、初めて快速テンポで全曲を通してみた。指導者からは長い音符は途中で力を抜いてふわっと余韻を残す弾き方を要求されている。速い速度でも弓は柔軟に持って、弦に押し付けず軽やかに弾くよう心掛ける必要があるけれど、テンポがアップするとそこまで注意が回らない。まだまだ課題が多い。

 

白鳥の湖~情景」の練習は今日が初回。原曲ではオーボエが吹く有名なメロディを、最初はファースト、次にチェロ、さらにセカンドとヴィオラが一緒に歌い継ぐ編曲になっている。主旋律を弾かない時は、どのパートもひたすら刻みを続ける譜面になっている。

 

サザエさんのテーマ曲は難しい編曲だ。エイトビート特有の後打ちアクセントのつけ方とか、ロックの人たちが弦楽器に要求する「ストリングス」という弾き方を指導者さんから教わった。この曲ではクラシック音楽の歌い方の常識は捨てる必要があるとのこと。各小節の最後の音をダメ出し的にグッと強調して弾くとか。クラシック音楽でこれをやると下品になるからダメ!と先生にいわれる禁忌的な奏法が求められる。

 

 

にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ

にほんブログ村

 

ゴルフもいいけど・・・

昨日、茅ケ崎の名門ゴルフ場「スリーハンドレッドクラブ」でプレーされたこの方、ゴルフがお好きなのですね。住宅密集地が足元まで迫る丘陵の頂上に造成されたゴルフ場は植栽が大木揃い。うっそうと繁る森の中にいるみたいでとてもいいところです。メンバーを300人に限ったことから「スリーハンドレッド」と命名されたそうで、入会資格は、政治家は首相、外相経験者に限られ、財界人は一部上場企業で50歳以上等が基本ルールとのこと。凄いですね。庶民はゴルフ場の縁にある遊歩道をお散歩しながら、フェンス越しに名士のみなさんのお姿をチラ見したりしています。

 

agora-web.jp

 

f:id:seivoci0004:20190609021829j:plain

 

 

ところで、ゴルフで英気を養うのもいいけど、こういう揮毫を拝見しますと漢字の勉強もしっかりされたらよろしいのにと感じてしまいます。

 

f:id:seivoci0004:20190609021927j:plain

 

平成の「成」を書きなれていない方だったとは・・・こういう証拠があちこちに残っているのでしょう。恥ずかしいですね。官邸が記録を残さない、すぐに書類を廃棄するとかしているのは、ひょっとしてこういう理由もあったりするのでしょうか?

 

驚愕の事実! 日本の総理大臣は小学校4年生の漢字が書けない!!! 安倍晋三くん - みんな楽しくHappy♡がいい♪

 

最近、こういうことを言っている人がいます。

「人格的な脆弱性においてここまで未成熟な為政者をこれまで戦後日本にはいたことがない。このような為政者の登場を日本の政治プロセスは経験したことがないし、予測してもいなかった。(中略)問題は・・・嘘をつくことに心理的抵抗のない人物、明らかな失敗であっても決しておのれの非を認めない人物が久しく総理大臣の職位にあって、次第に独裁的な権限を有するに至っていることを座視している日本の有権者たちのふるまいを説明することの方です。いったい何を根拠に、それほど無防備で楽観的にしていられるのか。僕にはこちらの方が理解が難しい。どうして、彼のような人物が政治家になれ、政党の中で累進を遂げ、ついに独裁的な権限をふるうに至ったのか、それを可能にした日本の統治機構有権者の意識の方に関心がある」。      http://blog.tatsuru.com/2019/05/28_0558.html

 

ここで問題視されている有権者には富裕層とそうでない層があるので、有権者とひとくくりにするのは無理があると思われます。富裕層の側から見れば、近代日本政治史上、為政者としては類を見ないほど劣化した知性を持つコンプレックスからでしょうか、恥も外聞もなく支持層に向かって利益供与を続け保身に躍起な人物は、とても使い勝手がいいパペットに見えるはずです。日銀や年金基金などの資金をつぎ込んで株価を買い支え、アメリカからは高額な軍事関連の買い物をする。これほどに富の付け替えに熱心な為政者はいませんから、数々のスキャンダルを起こしながらも、権力の座に居座り続けられる。富裕層(=上級国民=支配層)の支持を取り付けている限り地位は安泰です。

参議院予算員会での共産党の小池氏との質疑応答で(大企業や富裕層への課税強化を)「間違った政策だ」と明言される映像には、自らのポジションを正直に語る姿が記録されています。(25分8秒あたり)

 

 

www.youtube.com

 

 

これに対して、税金や社会保障費を搾り取られる側の被支配的階層は、そもそも選挙に行かない人が多いし、朝三暮四というか目先の自己の利益には敏感でも将来の見通しまでは考えが及ばない。与党はそういう階層の思考力や洞察力のレベルに合わせたイメージ戦略を展開しています。滑稽にしか見えないイラストですが、楽観的な一般大衆にはこの程度が丁度いいと踏んだのでしょう。7月の選挙でも、してやったりとほくそ笑む為政者の恵比寿顔を拝見出来るでしょう。

 

       f:id:seivoci0004:20190610204326j:plain

 

 

 

にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ

にほんブログ村