城下町の弦楽アンサンブル #1

城下町を拠点に活動している弦楽アンサンブルの定例練習に初参加した。日曜の朝9時開始~12時終了。練習場所は民間の貸スタジオだった。ちょっと手狭で照明も暗くて残念な施設。私はチェロアンサンブルや弦楽四重奏の練習では公民館の広い部屋を使っている。公共施設の余裕あるスペースと比べると、民間施設はイマイチに思えてくるのはしょうがないか。

 

コントラバスとセカンドヴァイオリンの2名が欠席で、7人での練習だった。来春に予定している公開演奏会に向けて毎月1回の練習を重ね、13曲を準備するそうだ。6月23日はこの楽団の年度替わり後の1回目の練習とのこと。練習メニューは以下の7曲だった。

 

 

30代、40代の男性が多いグループで皆さんパワフル、大きな音を出していた。この団体には一人だけ管楽器奏者が混ざっていて、女性がクラリネットを吹いている。弱音が不得手らしく、大きな音が得意の木管楽器の音量に合わせると弦もそれなりに活発になってくるのかもしれない。初回合わせとはいえ、7曲ともほぼスムーズに通っていた。グループ名はイタリア語で「よく響く豊かな音で」という意味の音楽用語だそうで、名前のままの豊かな音を聞けた。今後の課題は暴れ馬的な大音量の制御だろう。5月にあった演奏会でも、この団体から魅力ある弱音は聞けなかった。

 

練習中にトラブルが発生したのはBachドッペルコンチェルトのトゥッティだった。休符が多いから、しっかり数えてないと落ちる危険性がある。私はオケのファースト担当だったが、2名しかいないファーストが揃わずに、がたがたになってしまった。もうひとりのファースト担当(レイトの方)が数えられずに落ちまくり、指導者からだいぶ突っ込まれていた。私はあらかじめパート譜の休符に数字を記入しておいた。休符を数える際の目安にし、数え間違いを起こさないための対策である。この数字を目で追いかけていればいいのだ。

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 この曲、本番並みの急速テンポで弾かされたら、十六分音符の連続箇所がまだ指が回らないので困ったことになると案じられたが、初回練習は予想外に遅いテンポだったので助かった。前日まで速く弾くためにキリキリしていたのがバカみたい。

 

こちらのグループの指導者はいつものS氏である。私はもうひとつの弦楽アンサンブルと平日弦楽四重奏団でもご一緒している。城下町のグループに参加したのもS氏の勧誘に応えた結果だった。S氏は演奏技術に問題を抱える特定のメンバーを重点的にいじる傾向があるようで、他の弦楽アンサンブルや平日弦楽四重奏団で見慣れた光景をこちらでも拝見することになった。次回はヴィヴァルディ「夏」の1楽章やパッヘルベル「カノン」の練習が始まる予定。ドッペルみたいに休符が多い曲じゃないので弾きやすいだろう。

 

 

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