チェロ 転がる
マイミュートという金属製のサイレンサーがある。金メッキしてあって、重量は２６０ｇ。駒につけてねじで止める仕掛け。重量があるので音量が大幅に減少する。夜中でも練習可能な優れものなのだが・・・
これをプラットナーに装着して練習中、ちょっと楽器をわきに置いたら、そのままミュートが付いてる側に引っ張られるように・・・ゴロンと横転してしまった。
幸い絨毯の上だったのでソフトに軟着陸したはずだったが、マイミュートの硬さ＋楽器の重さがもろに駒にかかってしまい、Ｄ線が断線寸前。弦を乗せている溝も弦が食い込んで大幅に深くなってしまった。最近、駒溝を調整したばかりだったのに、再びダメ駒に戻ってしまった。
しょうがないので、いつもの弦楽器工房に持ち込んで直してもらうことに。店主に事情を話すと、このミュートは重たいので非常に危険。軽量で柔らかいゴムミュートを使うのが無難と言われた。確かにこれを装着する時、手元が狂って表板に落下したら大事になる。
店主は駒を外した際にＦ孔にデンタルミラーを突っ込んで、駒足が乗っている部分の裏側をチェックしていた。表板の裏側の一部にあった修理部分に剥がれが発生したらしい。膠を流して工具で挟んで接着する修理が必要とのこと。そのまま入院となった。
