チェロのレッスン32

音階練習はト長調。C線の4ポジションから始めてA線の11ポジションまで使う3オクターブの弾き方を習った。A線の7ポジションから上になると1の指と2の指の間隔がどんどん狭くなってゆく。9ポジションのCを1の指で取る時、親指がBの位置に来るから1の指と接近するので要注意。その先、11ポジションの1の指でE、2の指でF、3の指でGを押さえるが、FとGの間もかなり接近してくるので、2の指を少し親指側にずらしてやらないと3の指が入る正確な場所が確保できない。指と指が若干重なる感じなのだ。

音階を上昇してゆくときは、2の指で押さえた位置に、次のポジションでの親指が来るのでその場所をしっかり見ておく。スムーズに音階を上げてゆくには、2の指を押さえて音を出している最中に、1の指と親指を同時にずりあげて2の指の近くにまで移動させるのがコツだそうだ。こうするとポジション移動の際に、指が動く距離を節約できるので、なめらかな音階を弾くことが容易になる。3オクターブ上のGは、ト音記号の5線の一番上のラインを越えた位置。ヘ音記号の譜面でみると、ほとんど大気圏外の世界。

曲は相変わらずのブレヴァールのソナタハ長調第1楽章の続き。この曲を始めてから5回目のレッスンだった。今日は今までよりもテンポを速めて練習した。注意箇所は、これまでのレッスンで出尽くしたと思っていたが、まだ出てくる。

① 51小節のポジション移動でいつもつかえてしまうのだが、今日もつかえた。自宅でさらっているときは普通に弾けるのに、先生の前に出ると止まってしまう。なぜだろう?ここでつかえるので、続く52小節の四分音符のAが短くなり気味。たっぷり弓を使って弾くよう注意された。mfの指定なので55小節までは音量を大きめにキープする。

② 67小節でリタルダンドして、68小節から再現部になる。68小節の最初のCは、心機一転の気分で弾く。音の出は多少強めてもいい。

③ 74小節の後半、十六分音符と付点八分音符が繰り返される箇所はベタ弾きで。アクセントをつけてはいけない。

④ 93小節の3連符はf指定なので弓をたっぷり使って弾く。

⑤ 101小節のGはアクセント指定はないのでベタ弾きする。力が入りがちなので注意。

⑥ そのGの後、一呼吸おいて入るCは十六分音符だから短く弾く。ここは正確に数えないとダレがちなポイントなので要注意。

次回は今日やった早めのテンポで全体を通して弾く。先生のOKが出ればこの曲は終了となる。つぎのロンドの予習ポイントを聞いた。27小節からの十六分音符の連続箇所は、弓を持つ指を柔らかくして、指弓で弾かないと間に合わないそうだ。ここでようやく指弓の出番が来る。



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