チェロのレッスン33

個人レッスンは一カ月に3回しかない。今月は先週がお休みだったので2週間ぶり。いつものようにト長調の音階3オクターブから開始。

弓を持つ右手首の角度が動く点を注意された。私はダウンボーの時に、手の向きが微妙にアップの形と違ってくる癖があるらしいので、それを矯正しなければ、ボーイングの安定感が損なわれるとのこと。 そんな癖が出ているとは自覚してないので、無意識で手の向きが変化しているようだ。原因は、たぶんバイオリン奏法を引きずっていることにある。

アップの際の右手の甲の向きは弓先に向かって傾斜している。ダウンボウでも人差し指が弓竿に深く巻きつく形を崩さずに、つまり弓先に向かって右手が傾斜したまま、弓を下ろしてこなければならない。ぼやっとしていると、ダウンの時に竿を押さえている人差し指が伸びて(つまり指弓になって)、手の角度がわずかに戻ってしまう。手首にギブスを嵌めて固定しているような感じで弾くのがいいのだろう。弓のコントロールは右ひじでおこない、ひじから右手の指までは固めてしまう弾き方を研究してみようと思う。弓をふらつかせず、がっちりした発音を得るためだが、先生の弾き方は、どことなく関節が硬めに動くロボットが弾いているように見えた。

曲は相変わらずブレバールのソナタハ長調の第一楽章をさらう。

①7小節、8小節のスタッカートは、ちょっと気負いが出て音が大きくなりがち。音量は増やさず、音のみを切る。

②14小節のGからfis〜E〜Dと降りてくる音型では、最後のDが短くなる傾向があるので、正確に四分音符の長さをキープする。

③19小節の最初のBも、次のトリルに気を取られて、短かめにはしょる傾向があるので、四分音符の長さを守る。続くトリルは指がもつれて遅れ気味にならないようテンポに注意する。

④21小節の2番目の音(C)はテヌート指定なので、いくらか長めに弾く。しかし、この辺はp指定のままゆえ、音量は押さえて弾く。

⑤37〜38小節の32分音符の後の四分音符は、転んで短くならないように正確な長さで弾く。f指定となるので、音量の増加とともに、ついテンポも上がり気味になるから要注意。

⑥51〜52小節では第4ポジションを使う。クレシェンドでmfまで音量を増やす指定がある。D線の上のポジションでは音量が小さくならないよう注意する。

⑦51小節からポジション移動があるため、親指の位置がずれ気味になるので注意。56小節から拡張が入るから、その前に親指がいい加減な位置にあると音程が不安定になる。

・・・といったことろで今日はオシマイ。間に休みが入って2週間経ったので、前回のレッスンで注意されたところも忘れていたりして。今日でこの曲は終わるはずだったが、次回に持越し。




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