グループレッスン 23

いつもの町民センターでの練習。今日は今年最後のグループレッスンだった。いつものようにハ長調の音階とウエルナーをさらう。

その後、前回、時間切れでペア演奏を披露できなかった組が前に出て弾いた。みなさん無事に最後まで落ちずに弾いたので喝采を受けていた。その中に宮沢賢治の博物館などを見に行って、チェロにハマった方がおられた。真っ白なひげもじゃのお顔で、少したどたどしくチェロを弾く姿はセザンヌの絵に出てくるモデルのような雰囲気だった。

その方が今日弾きたいと持ってきて配った楽譜は、「荒城の月」とベートーヴェンの「歓喜の歌」。今年の締めにふさわしい選曲で気が利いている。「荒城の月」は2名一組になって順番に演奏を披露していった。みなさん初見でも余裕で弾いておられた。第九の主題も聞き知ったメロディなので楽しく合奏できた。

先生からは、ドッツァウアーの教則本の1番と2番の練習曲のコピーが配られた。正月休み中の練習課題とのこと。ウエルナーよりも弾き応えがある練習曲をとのリクエストがあったのでやることにしたそうだ(先生にささやいたのは私かも)。 ハードルは高めに設定した方が励みになる。

私の個人レッスンの先生から「過乾燥で楽器の表板が割れた生徒が出たので要注意」という一斉メールが来たばかりなので、休憩時間に「ダンピット」の実物を見せて、皆さんに使い方をレクチャーしておいた。「私のチェロにも最初から付いているのですが、これが何なのか知らなかったです〜」という女子もいらした。拝見したら、完全に乾いたダンピットが楽器に差し込まれていた。

これからの季節、楽器を置く部屋には湿度計と加湿器は必需品である。乾燥注意報が出るような時期には、湿らせたダンピットを楽器に入れてやる対策も有効だろう。板の割れや剥がれを防ぐためには、こまめに楽器とダンピットの状態をチェックするしかない。



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