チェロのレッスン 48

いつものニ長調の音階から、ではなく今日はト長調だった。C線の第4ポジションから始まり、G線は第3、D線は第2、A線で第1ポジションに戻って最後は第4ポジションで終わる音階練習。ト長調は以前にもやっているから拡張形も大丈夫。無事に弾けた。

曲の方は毎度のブレヴァール「ソナタハ長調」のロンド

ざっと通して弾いて、最後のド・ソ・ミ・ド・ソ・ミ・ドと降りてくる八分音符の弾き方にチェックが入った。最後のドをちょっと長く伸ばしたくなるのだが、それはしない。しかし、フォルテに向かってクレシェンドしながら下降してきて最後に弾く止めの音なので、余韻は十分に響かせる必要がある。ブツッと音を切らずに残響を残す。

その後、「まだ修正したい箇所はありますが、発表会で弾くわけじゃないのでこの辺で終わりにしましょう」とのお言葉を頂戴して、めでたくブレヴァールは卒業した。ロンドは2月8日から開始して今日で6回目。アレグロは昨年9月8日に始めたので、それも含めると7か月(21回)かかった。実は6月1日と8月17日の発表会でこの曲を弾く予定です・・・なんて話は、先生にはお聞かせできない。

残りの時間で、スズキ教本第4巻3曲目のマルチェロソナタホ短調」に取りかかった。最初はアダージョなので、荘重な感じでゆるゆると弾く。最初でもあり、2の指か3の指か、どちらで弾くのか指使いがわからない箇所を教えていただいた。2でも3でも弾けてしまう場合は、いまだに、どちらを使うのかよくわからない。

今日のレッスンでは、現在、知り合いから借用中のドイツ弓を使ってみた。先生にお見せして感想を伺ったら、バランスが悪いとのこと。私もヘッドが重く感じるので使いにくいのは同感。しかし慣れとは怖い。1週間近く弾いていると、だんだん体が弓に慣れ、最初は持て余していた移弦の際のヘッドの暴れ(頭に分銅が付いているみたいで振り回される印象)をある程度抑えて弾けるようになった。もともと馬力はある弓なので、容易に大音量が出るから凄いことになった。

C線を強くと先生が仰った箇所で目いっぱいの強奏をしたら、「バチン!」という音が出たのでビックリ。若干、ピッチが下ったので、どこかが振動でちょっとズレたらしい。一番太いC線を緩めてしまうとは・・・重戦車みたいな剛弓である。「牛刀をもって鶏を割く」という故事を連想した。持ち主はヘビーに過ぎて使いにくいと言っている。なるほどと思った。









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