ヴァイオリン教室 #107

3週間ぶりのレッスンでI先生の単独指導だった。「新しいバイオリン教本第2巻」55番「長調短調の音階練習」のニ短調の10回目の復習とト長調の2回目。ト長調は今日で終了。次回はニ長調をやるそうだ。次に63番「ザイツのコンチェルト第2番」1楽章を最後までやった。カデンツァと重音が連続する箇所を重点的に練習した。中間部に出てくる十六分音符の連続箇所を正確に弾くため、先生は全体のテンポを大幅に遅くされた。普通のテンポの半分ぐらいになった結果、かえってリズムが数えにくくなったが、徐々に速くしてゆくのだろう。十六分音符にスタッカート記号が付いている部分は、弓を飛ばすのではなく音を切って、カクカクと弾くよう指示があった。

最近、弦を張り替えた。本格的に弾くのは今日が最初だった。いつもと同じオリーブ、E線のみオイドクサ(アルミ巻)の組み合わせ。ガット弦はピッチが狂いやすいため今は流行らないが、私がヴァイオリンを習い始めた頃は、弦といえばオリーブ、オイドクサ、カープラン(いずれもガット弦)が主流だった。当時の先生から音がいいという理由でオリーブを勧められ、金銀を交互に巻いたG線の低音にニンマリしながらキラキラ星を弾いていた。

その後、ドミナントなど合成素材の弦に移行したが、現在は再びオリーブに戻った。温湿度の影響を受けやすく伸縮変化が多いのは難点だが、音質を考えるとオリーブの代替はないからしょうがない。弦の交換に際しては毎回5〜6日かけて少しずつピッチを上げ、徐々に弦を伸ばしてゆく。今日はまだA線のピッチが不安定だったが他の3本は落ち着いてきた。

オイドクサのE線はネットオークションで買ったもの。Mittelの袋の画像で出品されていたが、届いた弦はよりパワフルなstarkだった。商品説明に誤りありとはいえ、オイドクサ(アルミ巻)のstarkは使ったことがない。せっかくなので張ってみることにした。予想通りかなり図太い高音が出た。開放弦は大音量となるため要注意。元々E線の開放弦はめったに使わないが、ますます使わなくなりそう。他のポジションではオリーブとのつながりも悪くなく、音量バランスも(開放弦以外は)弓の方で調整すれば何とかなる。やや大味になるから積極的にstarkを選ぶ気にはならないが、しばらく使ってみようと思う。


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