チェロのレッスン  93

いつもの音階練習の後、来週の日曜日にあるルドヴィート・カンタ先生公開レッスンで私が弾く曲目をS先生に相談した。

公開レッスンは地元の小ホールで10時から16時まで開催される。午前中2名、午後3名の合計5名が1時間ずつレッスンを受け、それをグループ・レッスン仲間やオケの方々が客席で見物するのである。去年は初心者の音階練習から若手プロによるボッケリーニのコンチェルトまで幅広いレッスンが行われた。今年も午後からの後半の部ではプロの人がハイレベルなレッスンを受けに来るのだろう。

私の出番は2番目で11時から。10時からの最初の出番の人はオケのメンバーの女性。ベートーヴェンチェロソナタを弾くそうだ。

まずは去年から今年にかけて前の教室で9ヶ月やったヴィヴァルディのソナタを弾いてみた。演奏後にS先生からは、「何を教わりたいですか?」と聞かれた。

ヴィヴァルディはたっぷりと回数をかけてレッスンを受けた曲なので、弾くだけなら弾けちゃう。何を聞いたらいいのか分からない。カンタ先生の前で弾けば、いろいろ突っ込みどころは多いと思うが、ちょっと微妙な感じもする。

次に、前の教室での最後のレッスンで15分ぐらい見てもらったバッハの「アリオーソ」を弾いた。こちらは何が問題なのかは、自覚している。


ロングトーンで息切れする。

② そのため滑らかに滔々と流れる演奏が出来ない。

③ ビブラートも不均一。ビブラートの途中でムラが出て息切れする。

④スラーやタイでつながった音を弾くとき、ベターっと平板になってリズム感が弱まる。

⑤脱力奏法で弾くと音色はキレイになるが、音量は不足する。などなど。

                 
主にボーイングの問題を重点的に伺うことにして、曲目は「アリオーソ」と決まった。

その後、余った時間でS先生とオッフェンバックの二重奏曲「第1番、第2番」を演奏した。グループ・レッスンの教室でやると他の生徒の都合に合わせてかなりのスローテンポとなるが、ここでは普通の快速テンポで弾いた。メロディと伴奏が入れ替わるところでの呼吸の合わせ方、音量の調節など、グループ・レッスンではそこまで突っ込んで出来ない細かい表情付けを丁寧にやった。合わせる相手がプロだと、さすがに弾きやすい。



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