チェロのレッスン  91

今日から別教室でのレッスンとなり、その1回め。S先生にはグループレッスンでもお世話になっている。最初は音階と重音練習から。ハ長調の4オクターブを1弓1音、1弓2音、1弓3音、1弓4音、1弓5音、1弓6音で弾く。最初の方はしらっと弾けたが、ハイポジションで弾く4オクターブ目が鬼門。1,2,3,4,5,6と数えていると音程が怪しくなり、音程に集中すると今度は数が合わない(汗

音階練習では左手、右手のフォルムに注意する余裕があるので、S先生流儀の脱力奏法を心掛けてみた。また重音は脱力奏法でないと弾けない。ということで、音階も重音も良好との講評を頂戴した。

次に何をやりますか?と聞かれたので、先週までやっていたスズキ教本を取り出して、スクワイヤ「ダンス・ラスティック」を見ていただくことにした。ざっと通して弾いたが、先生のご意見では、音階の時は体に無理な力が入ってないので音が伸びやかだったが、曲を弾くと余計な力みが入り、窮屈な音になるとのこと。

左手の指の曲げ方のよくない点、指板上で弦を押さえる際に必要以上に指がパタパタ動く点、左肘の高さのよくない点、右手の弓を持つ指の角度の問題点など、細かチェックが入った。長い曲だと、左手、右手の構えが従来の教室で習っていたパターンに戻ってしまうのである。それらはS先生の流儀ではアウトの弾き方。

チェロ奏法を初期化してリセットしたいが、機械じゃないので簡単には替わらない。とりあえず姿勢を矯正するために、左手、右手の構えのフォルムを注意しながら、4オクターブの音階練習をするようにとのアドバイスをいただいた。S先生のお話では、チェロを弾く時の姿勢は、手も指も腕も柔らかい曲線を描くようなイメージが理想とのこと。脱力奏法の肝である。

これで今回のレッスンは終わりかと思ったら、ウェルナーの二重奏曲をやりましょうと仰る。グループレッスンで弾いたことがあるが、忘れているので焦る。ヒヤヒヤしながら先生と合わせ、5〜6曲をこなしたところで次の生徒さんが来られた。しばらく二重奏を横で聞いていた生徒さんは、「他の方のレッスンを見るのは面白いですね〜」とか言ってた

先生のご提案で次回からもレッスンの最後に二重奏で遊ぶことになった。手元にオッフェンバックの二重奏曲の譜面が6番まである。まずはそれをやることにした。





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