チェロのレッスン  102

明日の発表会に備えてシューマンの仕上がりを見ていただいた。1ポジから4ポジとか6ポジに移動する際、ガクッと腕を動かして一気にポジションを変えていたのだが、そこに先生のチェックが入った。もたもたしていては、ポジションの切り替えが間に合わなくなるけど、力任せに腕を動かすのも雑音が出るので良くないのだ。もっとスマートに(エレガントに)腕を動かすためのエクササイズとして、分散和音を弾きながら腕を上下に滑らかに移動する練習方法を教えていただいた。

シューマンを見ていただいた後に、ドッツアウアーの練習曲10番をさらった。時々重音が出てくる曲である。重音では4の指が隣の弦に接触しないように指を丸めて立て気味に弦を押さえる必要がある。しかし、これが厄介。小指は弱いから寝かせ気味に押さえてしまう。指先を立てて垂直方向から弦を押さえようとすると、今度は爪が邪魔になる。左手の爪はかなり短く切っているが、それでも指板にカツカツと当たって具合が悪い。手の甲の角度をいろいろと変えて弦を押さえやすいポイントを探ってみるが、イマイチだった。 指を丸めて過度に緊張させずにやんわりと弦を押さえるといいのだろう。だが、重音でそれをやると、同時に押さえる2本の弦の反力に負けてしまう。弦の張力が大きいからといって、下手に指の筋トレをすると腱鞘炎になる。発表会が終わったら、いかに楽な姿勢で重音を弾くかを研究してみようと思う。



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