オケの練習

雨模様のためチェロは出席者が少なかった。団員5名、見習い3名の合計8名。そのうち、団員2名、見習い1名は遅刻してきた。練習開始時間の午後1時には5名しかいなかったので、私は2プルトの外側に座ることになった。内側は団員のおばさま。

練習曲目はラロの「スペイン交響曲」のみ。今日はソリストが来たので、朗々と鳴るバイオリンを堪能させてもらった。こういう練習日はお得感がある。 ソリストは華奢な女性。どこからあんな大きな音を出すのかと感心するばかり。

ソロが入ったので、コンチェルトの伴奏は非常にやりやすかった。途中で指揮者が演奏を止めて、細かい指示を出している時、後ろのプルトにいる2名(見習い中の男二人)のどちらかが、練習のつもりで楽器を鳴らした。

休憩の時になって隣のおばさまから「指揮者が話している時は、楽器の音を出さないよう後ろの人に注意して下さい」と言われた。

「ご自分で注意なさったらいかがですか?」と申し上げると「怖いおばさんになりたくないので」との仰せ。

この女性、以前に隣市のアマオケで弾いていたそうだ。そちらのオケは規律が大変厳しかったという。それに比べて、こちらのオケは大違い。団員のマナーがよろしくないことをチェロの先生に相談したら、あそこは穏やかさが身上の団体だから、うるさいことは言わない方がいいと、逆にたしなめられたそうだ。

「あなたはどこかのオケに所属経験があるでしょうから、ここが特殊な気風であることは、お分かりでしょう」とおばさま。

「そうですね。穏やかさとは別名ルーズとも言いますね」と申し上げ、後ろの二人(グループレッスン仲間)に業務連絡したのだった。

彼らは弦楽器を習うは初めての人たち。アマオケで演奏するのも初めて。なのでオケ練が始まった4月頃に、アマオケでのマナーを書きまとめた注意事項集をメール添付で配信したのだが、忘れちゃったようだ。ところがそのちょっと後に、ビオラ・トップ(おじさん)が、同じことを、ソリストと打ち合わせ中の指揮者の目の前で、結構目立つ音でやるのを目撃。客演指揮者を呼ばず、ずっと同じ指揮者で長年やっているためか、慣れが出る状態になっているのだろう。





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