チェロのレッスン 132

日程調整などで空白期間が長引き、4月17日以来およそ2ヶ月ぶりとなる個人レッスンだった。バッハ「無伴奏チェロ曲第2番」の7回目。プレリュードをゆるゆる弾いてみた。かなり遅目のテンポ。スラーは適当に付けたり取ったり。毎回、決まった所作を繰り返すのが嫌いな性分だから、弓順・フィンガリング・テンポは、その時の気分でコロコロ変わる。先生は(困った生徒だな〜)という顔をされてる。

40小節の2拍目のGはポジション移動して1で取るのが普通だが、私は手の移動距離が長い場面では安全を優先し、こういう時のGは1ポジの4で取る。その次のBは1、A開放弦、G4と続くけれど、開放弦を嫌って、今日はBを4で取ったから4→3→1と弾いた。4から4に飛ぶ妙な動きに先生からチェックが入った。しかし、Bを4で取るのはネックの付け根の膨らみが指標になるので音程を決めやすい。むしろ何の目印もないGを1で取るほうが私にとってはリスキーなので、その辺の事情を説明したらOKとなった。私は4→4とか、1→1という動きは結構好きだったりする。人それぞれ弾きやすい指使いがあるから、音程が合っていればいいのではないかと。

プレリュードの最後の重音連続箇所はトルトゥリエの楽譜にあるアルペッジョで弾いている。最後の和音の一個前でトリルが入っていて、D4とCis3でトリルを弾くのが厄介。解決策として2と1でトリルを弾けば良いと教えていただいた。D4の直後にD2に移動してトリルに入る。ちょっと忙しいが、この方が確かに弾きやすい。曲の最後の4重音は腕の角度を途中で変えて、最初に押さえた1の指は途中で離すのがポイント。前回も同じ指摘を受けた箇所。ここは2音ずつ重音にして弾く場合と、4つの音をバラけさせて順番に上がっていくように弾くやり方がある。私は後者のバラけ弾きにするつもりでいる。

今日はプレリュードに続いて2曲目のアルマンドも見ていいただいた。フィンガリングのチェックがメイン。拡張形でよくある1→2→4という指を広げた形をどこで使うかの確認や、17小節の重音トリルのかけ方などを教わった。

レッスンの最後に、今日の楽器はテールピースかエンドピンを交換していますか?と聞かれた。音がいつもと違っているので気になったそうだ。正解はエンドピン。Bogaro&Clementeのドライカーボン中空パイプを見附精機「カルテット」に差し替えてあった。タングステン、チタン、真鍮、カーボンの4素材の複合エンドピンに先生は興味津々。試していいですかと言うなり引き抜いて、ご自分のチェロに差し込もうとなさった。先生のエンドピンは鉄製8ミリ、私の楽器は10ミリ仕様だから直径が適合しないですぅと申し上げる前に、「・・・入らな〜い!?」



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