オーケストラの練習

今年最初の練習があった。2月1日の本番まで1ヶ月を切った。残る練習はゲネプロを含めて4回。エキストラの人たちも加わってきたので、練習場は満杯状態だった。チェロパートには見慣れない人も混ざっていて、8プルト(16名)ぐらいいただろうか。本番ではさらに増える。

本番と同じ席に慣れるため、今日はプルトを組むT氏と一緒に並んだ。チェロが多いため隣人との間隔は狭く、危ない状態になる。私はアウト側の席。終始、右側から弓先がチョコチョコとこちらに刺さってくるような気配を感じながら弾いていた。隣人は弓使いの一つ一つのアクションが大きいのだ。大きなストロークボーイングをしているが、その割に音はあまり聞こえてこない(?)

休憩時間に彼の弓を見せてもらったところ、購入して3年目になる弓は、早くも腰が抜けかけていた。入門用の安価な弓は材が悪いため、反りが戻ってタダの棒に近くなってくるのが早いという。まさにそんな感じ。

毛を強めに張れば使えないこともない。とはいえ弓先では無圧の無感覚状態になるからコントロールは難しい。飛ばし技も無理。弦に喰い付かないヘナチョコ弓なので、T氏のアクションは必要以上に大きくなっていたようだ。

同じような初心者用の弓を買って使っているレッスン仲間は他にもいて、弓とはそんなものだと思っているところもある。楽器屋さんは敷居が高い。店頭で上級弓を次から次へと試奏するには、それなりの気合が必要だから無理もないが、よい弓の性能を知らないのは損をしているように思う。






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