チェロの会を聞きに行くつもりがブルックナーの8番に

2月21日(土)に川崎のミューザ川崎市民交流室でチェロの会があったので聞きに出かけた。

★チェロの会2015

日時:2月21日(土)12時45分頃に開演予定〜16時20分ぐらいに終了
会場:JR川崎駅すぐ近くのミューザ川崎

ブラームス ソナタ第2番 
ベートーヴェンソナタ第4番 
アルペジオーネソナタ 
バッハ 組曲第4番 
シューマン民謡風小曲集 
バッハ 組曲第2番 
ブラームス ソナタ第1番 
メンデルスゾーン 無言歌 
フランク ソナタ 

http://www.apa-music.org/concert/tokyo/index.html

会場の市民交流室は以前、別のイベントで何度か行ったことがある。手頃な広さの音楽室である。プログラムはそうそうたる演目揃い。これは楽しみ♪と考えていたが、同日、同時間、同会場(といっても大ホールの方だが)でブルックナー交響曲第8番の演奏会があるのを知ってしまった。

マチュアオーケストラ「みなとみらい21交響楽団」の第8回定期演奏会である。このオケ、普通のアマオケではやりにくい後期ロマン派の大曲を演奏するために編成された団体で、メンバーの大半は別のオケとの掛け持ち。要するにベテラン揃いの腕利きアマオケなのだ。

ブル8はワーグナーチューバ4本、ハープ2台が必要だから、普通のアマオケはなかなか手が出せない。めったにない聞きものに違いない。ということで大ホールに直行。演奏会のチラシを持参すると入り口でチケットに交換してくれるシステムも太っ腹でいいではないか(チェロの会も聞くのは無料である)。

http://www.mm21so.com/index.html

ブルックナーの8番の前にワーグナーニーベルングの指輪から2曲が演奏された(ティンパニは2セットが並んで叩いていた)。上手な演奏だった。特にホルンの首席はお見事。弦も量感のある綺麗な音を出していた。

休憩後のブル8も同じ。並みのアマオケのレベルを超えていた。有料で全然おかしくない(一応、1000円の入場券を販売してはいるが、多くの客は無料で入ったのではないだろうか。HPからもチラシは印刷出来る=無料入場券が手に入る)。

ピアニッシモからフォルティッシモまでのダイナミックレンジの広さ、管楽器群の抜群の上手さ、よく練りこまれた弦が奏でる厚みのあるベルベットトーン・・・何もいうことはない。ブルックナーの世界を堪能させてもらった。

演奏は文句ない出来だったが、あのホールは嫌らしい。座席が舞台を囲んで螺旋状に旋回しながら配列されているため、私が座った2階席中央も床は斜行してるし、椅子は舞台に向かって正対してない上に、肘掛けの左右の高さが違っていた。落ち着かないこと甚だしい。巨大な渦巻きの中に放り込まれたような視覚効果も煩わしい。

演奏会が終了してから市民交流室に立ち寄ったら、まだチェロの会は続いていた。ベートーベンのソナタの後半とシューべルトのアルペジオーネソナタを拝聴できた。どちらも上手な演奏だった。来年はじっくり聞かせていただこうと思う。



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