12月はチェロを始めた月なので、いろいろ思うことがある。チェロ歴6年を振り返る。
私がチェロを習い始めたのは2011年12月2日。この年末でチェロ歴満6年になった。最初に通った教室は、近所に出来たばかりの大型ショッピングモールに開設されたＹ楽器（銀座のアンパン屋の隣）が経営する教室だった。毎月3回、1回1時間の個人レッスンを受講。通常は30分枠で売っているレッスンを2コマ連続で買った。1時間（実際は50分ぐらい）で9000円とちょっと高めだったが、レイトスターターゆえ時間が足りない分はお金で対処することに。
出来立てホヤホヤ、ピカピカの建物で、音大を卒業して間もない若い女性の先生に教えてもらった。その方はスズキメソードのチェロ一期生のお子さんとのこと。親子でチェロ教師をやっておられた。テキストはもちろん鈴木慎一チェロ指導曲集である。
第1巻は2011年12月2日開始→同月23日終了。第2巻は2012年1月13日開始→2月10日終了。第3巻は3月9日開始→8月24日終了。ここまでは快速急行並みにどんどん進捗。
第4巻は2012年9月8日に開始。テキストの最初に出てくるブレバール「ソナタハ長調」を9月8日に始めて、翌年2013年3月22日に終了。ブレバールに8か月間24回を費やした。その間に先生から聞いたポイントをテキストに書き込んでいったら譜面は耳なし芳一状態に。後半のロンドに2か所ほど十六分音符が密集して出てくる所がうまく弾けず、随分と悪戦苦闘した。4年後の今、久しぶりに弾いてみたら何ということもなく弾けた。あの頃のもたつきは何だったのだろう？
第4巻の2曲目のマルチェロ「ソナタホ短調」は2013年3月22日から6月28日まで。テキスト最後の短い曲、バッハ「メヌエット」とチャイコフスキー「シャンソン・トリステ」は7月5日から8月9日までで終了。第４巻に1年かかった。
第5巻の最初のヴィヴァルディ「ソナタホ短調」は2013年8月9日から翌年2014年4月4日まで。１曲に9か月27回はさすがに長くて飽きてきた。スズキメソードは先生と同じように弾けるまでOKを出さない方針のようだからしょうがないけれど、コストパフォーマンスがよろしくない。教室を変えることにして5月いっぱいでＹ楽器教室はやめた。最後のレッスンは第5巻の「ダンス・ラスティック」とバッハ「アリオーソ」。両方とも1〜2回のレッスンで終了。チェロを習い始めてから30か月、毎月3回、１度もレッスンを休まず、ちょうど90回で最初の教室を卒業した。すぐに、当時並行して参加していたグループレッスンの指導をされていたＳ先生の個人レッスンを受けることにした。
2番目の教室は2014年6月からスタート。スズキメソードのテキストは使わず、左手の構え方の修正から始まり、音階練習やウエルナー、ドッツアウアーの練習曲をさらった。2014年の秋に地元アマオケ主催のアンサンブル会で披露するシューベルト「鱒」4楽章のチェロ担当をオケの団長から指名され、個人レッスンで集中的に教わった。他にも教室の発表会で演奏することにしたシューマン「3つのロマンス」を習ったりと、こちらの教室では曲主体のレッスンとなった。また、2014年春から1年間、地元アマオケの体験参加勧誘に応じて「セビリアの理髪師序曲」、ラロの「スペイン交響曲」、ベートーヴェン「交響曲第７番」の練習にも参加した。私は気乗りしなかったが、同じグループレッスン仲間でオケに参加したい人から、かなり強引に誘われた結果だった。オケ活動は2015年2月の本番終了後、まもなくやめた。初めから承知していたが、チェロ歴3年半程度で交響曲に取り組むのはおこがましい。
2015年1月、念願だったバッハ「無伴奏チェロ組曲第1番」に取り組み始め、2015年10月に一応終了。11月から第2番のレッスンが始まり翌2016年10月まで1年間継続。第2番はメヌエット冒頭に出てくる４重音でつまづいて、足踏み状態になり先に進めなくなった。ちょうど9月に急な仕事の依頼が入り時間の余裕がなくなったこともあって、個人レッスンは2016年9月30日を最後に休止した。チェロを始めて4年10か月間、合計135回の個人レッスンだった。バッハの無伴奏に取り組んだら、その他のチェロ曲に対する興味は失せてしまった。
2015年4月からはヴァイオリンのグループレッスン（毎月3回）に参加して開放弦の練習から再学習。同時にチェロのグループレッスン（毎月2〜3回）も継続していたから、毎月2〜3回の個人レッスンも含めると教室通いは1か月に8〜9回。アマオケをやめた後、ローカル新聞社が経営する弦楽アンサンブルに参加して、そちらの練習が毎月2回。この他に老人ホームへの慰問演奏のリハーサルや自宅マンション住民対象ミニ演奏会の準備などが加わり、2015年〜16年は毎月、3日に一度の割合でどこかに弾きに出ていた。楽器に慣れるためとはいえ、さすがに過剰で継続は難しい。弦楽アンサンブルと個人レッスンは休止して、現在はヴァイオリン教室が月に3回、チェロアンサンブルが月2回。合計5回（＋α）に減らした。(年々物忘れが増えているので備忘録として記す）
