オケの練習 その5

土曜日の午前中はいつものグループレッスンがあった。ウェルナーの「1,3,4ポジション併用の練習曲」を重点的にさらった。退屈でしかないと思っていたウェルナーだが、この曲は例外。難易度が高いだけじゃなく、歌心も要求されるので取り組み甲斐がある。このところ「1,3,4ポジション併用の練習曲」にハマっている。この段階になると中級レベルになるから面白くなってくる。私見ではテキストに出ている練習曲中の白眉かもしれない。

それはともかく、午後は別会場に移動してオケのチェロパートのパート練習をやった。ご指導いただくのはグループレッスンでお世話になっているS先生。1期生と2期生の合同練習で、ベートヴェンの交響曲第7番を見ていただいた。

主に指使いの確認と、フレーズの歌い方のポイントなどを教えていただいたが、ベト7のチェロパート、最大の聞かせどころといえる第2楽章の冒頭、チェロがメロディを弾く箇所で、S先生は「しっとりとした空気感の有る音色」が望ましいとのご指摘。先生の見本演奏では霧が立ち込めたようなほの暗いシルバートーンが聞けた。な〜るほど、ごもっとも。アマチュアのレイトに、そういう音色は簡単に出せるものではないが、ああいう音色に近いものを出したいと思った。

先生を招いてのチェロ・パート練習は毎月1回設定されている。駆け出しのわれわれ2期生が先輩諸氏とご一緒させていただける機会を提供していただき、ありがたく思っている。2期生の中には遠慮して自分はまだまだと、オケ参加を辞退したメンバーが何人かいるのだが、案ずるより産むが易しと思う今日このごろ。「やってみなはれ、やらせてみなはれ」である。


で、翌日、日曜午後はオケの全体練習に参加。ベト7とラロの「スペイン交響曲」をやった。「スペイン交響曲」は実質ヴァイオリン協奏曲なので、ソロが不在の練習では、刺し身抜きの大根のつまだけみたい。

この曲、ピチカートがやたらに多いので、指が痛くなった。指揮者のS先生(チェロ教室でお世話いただいているS先生のお父さん)のご指導のポイントは、ピチカートする時は、弦に指をしっかり噛ませてはじけということ。弦の上っ面を撫でるようにはじくとダメ。芯のある音が出ないのである。まじめにこれをやると指先が痛くなる。



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