グループレッスン 68

ウエルナーを重点的にやった。第3ポジション、第4ポジションが混在する練習曲など。第1ポジションから第4ポジションに跳躍して音程を取る曲では、みなさん苦戦していた。そろそろと、まさぐるような弾き方をしている。一発で正確な音程を、はっきりした音で取れた人はいなかったかも。S先生からは、こういう場合、第1ポジションの4の指の位置に人差し指を持ってきて、そこを目安とする手の型を維持するコツを教わった。

今日はいつもの定位置(先生からみて最右翼)ではなく、中央に座ったので S先生の左手、右手の動きがよく見えた。左肘は低く落ちていて楽器の肩に腕が触れそう(実際は接触してない)。わたしが好きな安楽姿勢である。個人レッスンのA先生なら、即座にダメ出しが来る。

弦を押さえる指の角度もA先生とは違う。弦を上から力任せに押さえつけるのではなく、そっと指先を添わせるような押さえ方。基本的に親指に負担をかけない。重音の練習の時など、時々親指がネックから離れても全然OKとの説明を聞く。楽器の鳴り方もA先生のような「鳴らせる」ではなく「響かせる」タイプ。A先生の奏法とは、ほとんど全面的に逆になっている。弾いていて疲れないのはこちら。当初は両先生のいいとこ取りをするつもりだったが、こうも違うと両立は難しい。


午後からは近所の青少年開館に場所を移して、S先生の指導によるオケのチェロパート練習があった。一期生と二期生が集まったので参加者は11名。セビリアの理髪師、ベト7の2曲の難所を重点的にみていった。フィンガリングの確認をしながら、弾き方の要点を教わる。親指を使って弦を押さえるハイポジションの弾き方など、二期生がまだ習ってない奏法も出てきた。セビリアの理髪師の最後の方で速いテンポで弾けない部分があるのだが、これで解決。何をやるべきかが、かなりすっきりしてきた。

また、S先生から、オケで弾く場合、P指定の箇所では、自分の音が聞こえない位程度の弱音で弾くようにとの指示があった。たぶんベト7第2楽章のチェロのメロディの部分を指しているのだろう。朗々と弾きたい部分だが、P指定だから朗々はダメ。その他、音量差を大きくとってメリハリをつけ、ダイナミックに弾いてゆく箇所などのお手本も拝見した。明日は、管楽器も入ったオケ連の2回めがある。



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