グループレッスン 104

3年間続いたグループレッスンの最終回。合奏曲を重点的に見ていただいた。「ふるさと」「海」「アヴェ・ヴェルム・コルプス」」「風の名前を教えて」「ムーン・リヴァー」とやって、最後にゴルターマン「アンダンテ・レリジオーソ」をじっくり。

モーツアルトは前回よりは音程が向上したが、まだ音量変化は十分に出来ていない。ピアノのところは弱くと何度も注意されているにもかかわらず、終始メゾフォルテのまま流れている。強弱の変化を付けずに惰性で弾いてしまうアマチュアグループの典型的な弱点である。

ゴルターマン「アンダンテ・レリジオーソ」は、3連符が各パートに出てくる箇所を重点的にさらった。旋律の裏側で3連符を弾いている相手の様子を聞きながら弾かないと合わない。そこをS先生から何度も指摘された。どこをどう注意して弾けばいいのかを具体的に教わると、皆さん、徐々に合わせるコツを掴んでゆくみたい。

合奏する場合、自分のパートを弾くだけで精一杯では周囲の音を聞く余裕はない。他のパートの音を聞きながら合わせて弾く行為は、個人レッスンでは体験できないことで、グループでやる意味もそこにある。一緒に弾いていられれば、それで楽しいというレベルからは、そろそろ卒業したいものだ。

社会人オケの場合、だれかがイニシアチブを取ってパート内でのコミュニケーションをスムーズに出来ればいいのだが、実際はなかなか。パートリーダーが古参の年配者に遠慮して物事をハッキリと言わないとか、指揮者も細かいことは言わないとか。実質的にはリーダー不在の状態で、音程やフレージングのチェックも行われないまま、各自が勝手に弾いて帰って来るだけになっているケースもある。学生オケだと指揮者や先輩が細かく注意してくれるが、社会人の団体はそれが難しい。

グループレッスンが終了した後、5月から選抜メンバー7名による自主運営グループの練習を始めることになっている。弾いているつもりの「なんちゃって演奏」を容認するような生温い練習はナシにして、より精度の高い合奏を目指す予定である。S先生には引き続きご指導をお願いすることになる。先生と生徒の関係だから変な遠慮は無用。ビシバシ言ってもらえる。そこがいいのだ。



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