チェロの自主練〜クリスマスコンサートの練習

午前中、近隣の公民館に集まり、12月6日に開催予定のチェロアンサンブルによるクリスマス(ミニ)コンサートの最初のリハーサルをやった。コンサート会場はうちのマンションの集会場である。毎月1回、午後1時から2〜3名でチェロアンサンブルを住民に披露しているが、その流れで12月の最初の土曜日の夜にクリスマスコンサートをすることになった。

グループレッスン参加者に呼びかけたところ、私を含めて8名も出ていただけることになった。今日はチェロ4部による「Have Yourself A Merry Little Christmas」を重点的にさらった。最初は音程とリズムが揃っていないため、どよ〜んと濁っていた。そこで持参したメトロノームを取り出して、まずはテンポを合わせる練習をやった。

テンポ感が共有出来たところで、次に音程がずれ気味のパートを集中的に特訓した。主旋律を歌う第1チェロとマンツーマンで、自分が担当しているパートとの絡み具合を確認しながら、音程を再確認してもらった。

グループレッスンの主催者である地元オケの団長は、アマチュアアンサンブルに参加する場合は、「弾けるところだけ弾けばいい」が口癖である。これは言い換えると「弾けないところは弾かない(音を出さない)」の意味になる。

弾けない楽譜やフレーズを無理して弾こうとすると、音程アバウト、リズムテキトーとなり、アンサンブルを乱す原因になってしまう。弾けない個所は弾かないで(弾いた格好だけで)済ませるのがベターなのだ。弾けないのだから、しょうがない。ということで、今日も音程に自信が持てないところは音量を下げるか弾かずに過ごし、開放弦を使うところは存分にどうぞとお願いしておいた。弾けない部分は他の誰かが弾いてくれることを期待しましょう・・・というのもオケの団長の口癖である。

アンサンブルが8名規模になったのと、練習時間が短い点を考慮すると、指揮者がいた方が無難である。なので、今日は私はチェロは弾かず、鉛筆キャップで譜面台を叩いて人間メトロノームを務めた。

テンポを揃えるだけじゃなく、パート間の音量バランスを整えるのも指揮者の役割である。シンプルで弾きやすい2分音符が並んでいるセカンドやサードが張り切りすぎて、内声部が主旋律を覆い隠しがちである点を修正。それとフレーズが切り替わる個所や、ファーストがメロディを歌い始める寸前に、皆で呼吸を合わせる練習もやった。

演奏を始める場合、あるいは途中で曲想が変わる場合など要所要所で、深めの呼吸をする必要があることは、昨日の個人レッスンでS先生から伺った話。過去に参加したアマオケの指揮者からも同じ内容の話は何度か聞いている。今日の自主練で呼吸をするタイミングの練習を実践してみたところ、合奏の精度が高まり、音楽の抑揚の変化も豊かになっていった。わずかな動作だが、効果はわずかではない。




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