マンション住民対象ミニコンサート

毎月1回開催している恒例のミニコンサートをした。私はバイオリンで参加。今日はいつもの出演者の皆さんがお揃いで、バイオリン2本、チェロ2本による4重奏となった。演目はいつものクラシック音楽じゃなくて、素人受けする童謡集にした。バイオリン2部にチェロ伴奏が付く楽譜を使い、以下の12曲をリピートありでやったら20分ほどかかった。

夕焼け小焼け、雪、たきび、富士の山、冬景色、荒城の月、七つの子、月の砂漠、浜辺の歌、仰げば尊し、故郷、花 

誰もが知っているメロディをきれいに聴かせるのは案外難しい。譜面が簡単なだけに、音程、ボーイング、ビブラート、音量などの基礎力が問われるとセカンド・バイオリン担当の女性が心配している。まことに、ごもっとも。じっくり歌い込めるテンポで丁寧に弾いたから、聴衆もハミングしながら聞いていた。弦楽器の音を生で聞く機会がほとんどない人たちが大半なので、バイオリンとかチェロの音そのものに興味がある様子。ややこしい曲である必要はないのだ。

その後、バイオリン2本で、バッハ(本当の作曲者はクリスティアン・ペツォールト)「メヌエット」、モーツアルト「鏡」の2曲を弾いた。「鏡」は何度か演奏しているので、今回は快速テンポで飛ばした。セカンドさんも慣れていてしっかり付けてくれた。アンコールはソロで「見上げてごらん、夜の星を」をしんみりと弾いてお開き。

チェロの女性2人には、事前にモーツアルトの鏡と同じ鏡像作品(ひとつの楽譜を頭としっぽから弾いてゆく曲)の譜面をお渡しておいた。本番前に2人が合わせてみたが、初回できっちり合わせるは難しいようだった。チェロ2重奏の披露は次回に持ち越しとなった。

この頃の住民対象ミニコンサートでは、私はチェロではなくバイオリンを弾く機会が増えた。セカンド・パートを弾いてくれる女性が達者なために合わせやすく、会場の音響効果がいいので、バイオリンの高音がきらびやかに伸びて気持がよいのだ。童謡は予想通り好評だった。歌詞集も用意して欲しいとか言ってるし。次回は美空ひばりの歌謡曲でもやろうかと。「川の流れのよ〜に〜」。演奏会の後は恒例のお茶会。14階にお住まいのおばさまが主催するサロンに移動して手料理をいただいた。どこのレストランはよかったとか、あそこはイマイチとか、女性7人による賑やかな井戸端会議を拝聴した。



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