チェロ・アンサンブル番外編

明日、毎月好例の自宅マンション住民のためのミニコンサートを開くのでリハーサルをした。チェロ弾き5名が集合。15時から女性が2重奏(モーツアルトのロマンツァ、ヘンデルAir)の練習を1時間やって、16時から残り3名が加わり4重奏曲の練習をした。「浜辺の歌」と山田耕筰メドレー「待ちぼうけ、からたちの花、この道、赤とんぼ」。このメニューのリハーサルは2度目だが、初参加者もいて、最初はなかなか合わない。そこで私はチェロは弾かないで指揮をすることにした(4重奏曲だから4人いればいいのだ)。

山田耕筰メドレーは、曲の途中で3拍子が2拍子に変わり、すぐに元に戻ったりする。ちょっと嫌らしい。いずれも良く知られたメロディだから、合わないと目立つ。1番と2番だけとか、3番と4番だけとか、パートの組み合わせを変えながら少しずつ調整していった。旋律を弾くのは1番と2番だが、メロディを弾き始める前の呼吸が足りないためメリハリが弱い。句読点のない文章みたいで、平板に続いていく感じになっていた。

そこで指揮者がキューを出すことに。ピアノやピアニッシモの指定がある個所での音量変化も(アマチュアにありがちだが)ほとんど変化しないため、指揮者が身体をかがめたり、伸ばしたりと身動きを派手にしたら、ちゃんとピアニッシモで弾けるようになった。腰が悪い老人みたいだとか言われたが、指揮は手先だけでするものではない。他にも主旋律が始まる直前に置かれた経過句に音楽的な表情を付けるようお願いしたり、リタルダンド指定があるところは多少強調気味にして、じっくりとテンポを落として弾いてもらった(リタルダンドは1、2、4、8、16・・・と倍々で遅くする)。皆さん、おとなしいというか、表情の変化の幅が狭いのでやり過ぎぐらいでちょうどいい。そんなことを1時間やっていたらきれいに合うようになった。

18時で女性3名は帰宅。その後、男2名が居残ってバルトークの18曲ある2重奏曲集から6曲ほどを練習した。譜面には不協和音がちょこちょこと。音程が合っているのか外れているのかよくわからない。ハンガリー民族音楽をアレンジしたものらしい。リズムも風変りで不思議な感じ。明日、これを聞かされるお客さんらの困惑顔が浮かぶ。2重奏の練習は19時前に終了。

  


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